さくらケーシーエス【4761】 スタンダード(内国株式)

金融、公共、産業向けにシステム構築、運用管理、機器販売などの情報サービスを提供。

さくらケーシーエス【4761】 スタンダード(内国株式)

金融、公共、産業向けにシステム構築、運用管理、機器販売などの情報サービスを提供。

事業内容

さくらケーシーエスは、金融関連部門、公共関連部門、産業関連部門の3つの事業セグメントを持つ企業です。金融関連部門では金融機関向け、公共関連部門では地方公共団体向け、産業関連部門では一般事業法人向けにサービスを提供しています。同社は、顧客の多様な情報化ニーズに応えるため、企画段階からシステム構築、システム機器販売、システム運用管理まで、総合的な情報サービスを提供しています。

具体的には、システム構築では、金融、公共、製造・流通・サービス業界の顧客に対し、アプリケーション・ソフトウェアの受託開発やパッケージソフトの開発・販売を行っています。システム運用管理では、クラウドサービスやBPOサービス、ハウジングサービス、ホスティングサービスなどのデータセンターサービスや、データ入力、印刷などのアウトソーシング事業を展開しています。また、システム基盤やネットワーク環境の設計・構築、コンピューター保守業務、サプライ用品販売など、その他の情報サービスも提供しています。

さくらケーシーエスは、株式会社三井住友フィナンシャルグループ及びそのグループ会社(SMBCグループ)と緊密な関係にあり、SMBCグループをはじめ、富士通グループ、金融機関、地方公共団体、一般事業法人などが主要取引先です。システム機器販売においては、富士通Japan株式会社からの仕入れを基に、これらの取引先に対して各種コンピューター機器や周辺機器・備品等の販売も行っています。

経営方針

さくらケーシーエスは、2023年4月から2026年3月までの中期経営計画を推進しています。この計画は、「100年企業」としての持続可能な成長を目指し、情報セキュリティの確保を前提に収益力の大幅な向上と投資サイクルの確立に取り組むことを基本方針としています。同社は、情報セキュリティの強化、収益基盤の維持・強化、創造的分野や自社製品・技術による事業拡大、人材への投資強化、社内インフラ投資の強化の5つの項目に重点を置いています。

情報セキュリティの強化には、ゼロトラストを前提としたセキュリティレベルの向上や社員教育の徹底が含まれます。収益基盤の維持・強化では、リソース確保と品質管理の強化、不採算業務の採算改善や撤退を通じて、収益基盤を安定化させます。事業拡大には、デジタル基盤ビジネスの拡大や情報セキュリティビジネスの安定的な拡大、新技術の習得が含まれます。人材投資では、処遇改善、健康経営、ダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランスの推進を強化します。社内インフラ投資の強化では、ネットワークの無線化・高速化、システム投資による業務の電子化・ペーパーレス化を進めます。

さくらケーシーエスは、これらの戦略を通じて、経営指標として自己資本利益率(ROE)の向上、安定配当の維持、情報セキュリティの強化、女性活躍の推進、社員満足度の向上を目指しています。これらの取り組みは、同社が直面する経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を達成するためのものです。