トーセは、主にゲームソフトやモバイルコンテンツの企画、開発、運営を行う企業です。同社は、連結子会社3社と関連会社1社を含むグループで構成されています。トーセの事業は、デジタルエンタテインメント事業とその他事業の2つのセグメントに分かれています。

デジタルエンタテインメント事業では、トーセは日本を拠点にゲームを中心としたデジタルコンテンツの企画、開発、運営を受託しています。また、中国の東星軟件（杭州）有限公司とフィリピンのTOSE PHILIPPINES, INC.もこのセグメントに属し、ゲームやモバイルコンテンツの開発を行っています。ただし、TOSE PHILIPPINES, INC.は現在清算手続き中です。

その他事業では、トーセは日本でSI事業などの新規事業を展開しています。さらに、株式会社フォネックス・コミュニケーションズがゲーム以外のコンテンツ事業や新規事業の創出を担当しています。これにより、トーセは多様なビジネス領域での成長を目指しています。

トーセは、持続可能な成長を目指し、デジタルエンタテインメント分野での技術力を他の領域にも応用する戦略を掲げています。特に、ゲームソフトやモバイルコンテンツの開発で培った技術を活かし、社会の幸福度向上に寄与することを使命としています。

同社は、経常利益やROEの向上を重要な経営指標とし、収益力と資本効率の改善に努めています。2025年8月期には黒字転換を目指し、業績の回復を図る計画です。これにより、中長期的な企業価値の向上を目指しています。

トーセは、家庭用ゲーム機向けの開発需要の高まりを背景に、新規受注活動を積極的に推進しています。また、プロジェクト管理の強化を図り、開発進行の乱れを防ぐ対策を進めています。これにより、開発品質の向上と効率化を実現しようとしています。

さらに、同社は教育関連のシステム開発を含むSI事業にも注力し、非ゲーム分野での事業拡大を進めています。これにより、多様なビジネス領域での成長を目指し、新たな市場機会を追求しています。

トーセは、開発人財の増強や技術の継続的な成長、プロセスの効率化を課題として掲げています。また、取引価格の引き上げや新規事業へのアプローチ、グローバル案件の取り込みを推進し、企業価値の向上を図っています。