事業内容
日本オラクルは、米国オラクル・コーポレーションを親会社とする企業グループに属し、ITシステムの構築・運用に関わる製品とサービスを提供しています。主な事業セグメントはクラウドサービス、ライセンスサポート、クラウドライセンス&オンプレミスライセンス、ハードウェア・システムズ、サービスの5つです。
クラウドサービスでは、ソフトウェアやハードウェアのリソースをインターネットを通じて提供し、企業のIT基盤を支えています。ライセンスサポートは、ライセンスを利用する顧客に対して更新版や技術サポートを提供し、安定したシステム運用をサポートします。
クラウドライセンス&オンプレミスライセンスでは、データベース管理ソフトウェアやERPなどの業務アプリケーションソフトウェアのライセンスを販売しています。これにより、企業のIT基盤の効率的な運用を支援しています。
ハードウェア・システムズでは、サーバーやストレージ、ネットワーク機器などのハードウェア製品を提供し、これらの製品に関連するオペレーティングシステムやソフトウェアのサポートも行っています。技術サポートやメンテナンスも含まれ、顧客のIT環境の安定性を確保します。
サービスセグメントでは、コンサルティングサービスを通じて日本オラクル製品の導入支援を行い、カスタマーサクセスサービスでは予防保守やIT環境の運用管理を提供しています。これにより、顧客のビジネスの成功をサポートしています。
経営方針
日本オラクルは、ITの新しい価値を創造し、顧客の成功と社会の発展に貢献することを基本理念としています。同社はクラウドソリューションを中心に、最先端のデジタル技術を提供し、顧客の競争力強化や業績向上を支援することを目指しています。特に、基幹システムのクラウド移行とデータ活用を通じて、企業のビジネス成長を促進することに注力しています。
中期経営計画では、売上高や営業利益、EPSの増加を通じて企業価値の向上と株主への利益還元を目指しています。日本オラクルは、データ・ドリブンなアプローチを採用し、情報価値を最大化するクラウドサービスの提供を加速させています。特に、日本市場におけるレガシーシステムのモダナイゼーションを推進し、技術進化を見据えたビジネス革新を図っています。
重点領域としては、「日本のためのクラウド提供」と「お客様のためのAI推進」の2つの分野に注力しています。日本専用のクラウドを提供し、ミッションクリティカルなシステムの近代化を支援するほか、ガバメントクラウドを活用して地方自治体のデジタル化を推進しています。また、AI技術を活用したSaaS、PaaS、IaaSの提供を通じて、顧客のビジネスに貢献しています。
今後は、データ主権のニーズに対応するため、ソブリンクラウドやソブリンAIの要件を見据えたビジネス拡大を図り、日本のパートナー企業との戦略的協業を推進していく方針です。これにより、広範で統合されたクラウドサービスとエンタープライズ向けAIを提供し、顧客のビジネス成長を支援します。