事業内容
サニックスは、一般家庭向け環境衛生、企業向け環境衛生、太陽光発電システムの施工販売、電力の小売及び卸売、資源循環型発電、有機廃液の資源リサイクルなど、多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、次世代へ快適な環境を提供することを企業理念とし、市場環境の変化に柔軟に対応するため、事業間のシナジーを追求しています。
住環境領域では、HS(ホーム・サニテーション)事業部門が一般家庭向けに白蟻防除施工や床下・天井裏換気システム施工などを手がけ、ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)事業部門は企業向けに防錆機器取付施工やペストコントロール等を提供しています。また、SE(ソーラー・エンジニアリング)事業部門は戸建住宅向けに太陽光発電システムや蓄電池の販売、施工を行っています。
エネルギー領域では、PV事業部門が企業・法人向けに太陽光発電システムの販売、施工、メンテナンスを提供し、新電力事業部門は一般家庭・法人向けに電力を小売販売しています。
資源循環領域では、環境資源開発事業部門が産業廃棄物由来のプラスチックを燃料とする資源循環型発電を行い、有機廃液や工業廃水の処理、再生燃料の製造を手がけています。
さらに、サニックスグループは情報システム業務をサニックス・ソフトウェア・デザインに委託し、業務用車両のリース・レンタルをサンエイムから行っています。これらの事業を通じて、サニックスは環境保全と資源の有効活用に貢献しています。
経営方針
サニックスは、環境とエネルギーの分野で多角的な事業を展開しており、その成長戦略は「次世代へ快適な環境を」提供することに根ざしています。同社は、住環境、資源循環、エネルギーの各領域で、既存事業の経験を活かしつつ新たなイノベーションを追求し、持続可能な社会づくりに貢献することを目指しています。特に、太陽光発電関連事業や環境資源事業において、社会の脱炭素化に向けた取り組みを強化しています。
中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)では、売上高を462億円から530億円へ、営業利益を17億円から30億円へと増加させる目標を掲げています。これを達成するために、各事業部門では具体的な戦略が策定されています。例えば、HS事業部門では地域に密着した新規開拓や既存顧客のアフターサービス体制の拡充、ES事業部門では管理会社との提携強化や不動産オーナーとの商談機会の増加、SE事業部門では太陽光発電システムや蓄電池の普及拡大などが挙げられます。
また、サニックスは、太陽電池パネルのリユース・リサイクル事業の事業化を目指し、使用済み太陽電池パネルのリサイクル技術検証を進めるなど、新たなビジネスモデルの開発にも注力しています。これらの取り組みは、環境問題への対応と経済成長の両立を目指す同社の戦略的な方向性を示しています。
サニックスの成長戦略は、環境とエネルギーの持続可能な社会づくりへの貢献という企業理念に基づき、事業の多角化とイノベーションを通じて企業価値の増大を目指しています。同社は、中期経営計画を通じて、収益性及び資本効率の向上に努めるとともに、社会的な課題解決に貢献することで、環境とエネルギーのトップ企業を目指しています。