Cronos Group Inc.【CRON】 NASDAQ

Cronos Group Inc.【CRON】 NASDAQ

事業内容

沿革・会社概要

Cronos Group Inc.(クロノス・グループ)は、カナダ・トロントに本社を置くグローバル・カンナビノイド企業である。大麻とヘンプ由来の製品を開発・提供している。Cronos Groupは、5大陸にまたがる国際的な生産と販売を行うグローバル・カンナビノイド企業である。

Cronos Groupは、2012年に設立された。Cronos Groupは、トロント証券取引所とNASDAQに、取引シンボル「CRON」で上場している。

事業内容

Cronos Groupは、大麻の研究、技術、製品開発を発展させることで、消費者の共感を呼ぶ象徴的なブランドポートフォリオの構築を目指している。

米国

Cronos Groupは、Redwoodを通じて、米国のヘンプ由来の消費財市場で事業を展開している。Cronos Groupは、2019年9月に、米国Redwood Holding Group, LLCの運営子会社4社の買収を完了した。Redwoodは、『Lord Jones』というブランドのもと、米国内のeコマース、小売店、ホスピタリティパートナーのチャネルを通じて、米国産のヘンプ由来のサプリメントや化粧品を製造・販売している。

その他の地域

カナダでは、Cronos Groupは、大麻法に基づく完全所有のライセンスホルダー2社を運営している。オンタリオ州ステイナー近郊に生産施設を持つPeace Naturals Project Inc.と、ブリティッシュコロンビア州アームストロングに生産施設を持つOriginal BC Limitedである。Cronos Groupは、オンタリオ州、ケベック州、ブリティッシュコロンビア州を含む、様々な州の大麻取締局に大麻および大麻製品を販売している。

Cronos Groupは、カナダ、イスラエル、コロンビアに4つの戦略的ジョイントベンチャーを設立している。また、2019年にオーストラリア証券取引所に上場した、Cronos Australiaの発行済み資本金の約31%を保有している。Cronos Groupは、ドイツやオーストラリアなどの輸入が許可されている国に大麻製品を輸出している。

ブランドポートフォリオ

カナダでは、乾燥大麻、大麻エキスを含む様々な大麻製品を、ウェルネス・プラットフォームである『PEACE NATURALS』と、成人用ブランドである『COVE』と『Spinach』の2つのブランドで、卸売りや顧客への直接販売を行っている。

ウェルネスブランド

『PEACE NATURALS』は、世界的な大麻ウェルネス市場の構築に焦点を当て、ウェルネスへの全人的なアプローチを推進している。『PEACE NATURALS』の乾燥大麻と大麻オイルは、ドイツとオーストラリアに輸出されている。

成人向けブランド

Cronos Groupは、カナダの成人向け市場向けに2つのブランドを立ち上げた。『COVE』は、インドアの栽培室で植物をケアすることで、全工程において最高の品質基準を維持することを目指している。『Spinach』は、成人向けの主流ブランドとして位置づけられており、楽しい遊び心を求める幅広い消費者をターゲットにしている。

米国消費財市場向けブランド

Cronos Groupは、米国の成人消費財市場向けに『Lord Jones』を運営している。『Lord Jones』は、米国産の高品質なヘンプ由来のパーソナルケア製品を中心とした高級美容・ライフスタイルブランドである。『Lord Jones』の米国ヘンプ由来のサプリメントや化粧品は、オンラインで販売されているほか、900以上のプレミアムストアや小売チャネルで販売されている。

Cronos Groupは、米国のヘンプ由来CBDブランド『PEACE+』も立ち上げている。

研究開発

Cronos Groupは2019年4月、イスラエルを拠点とするイノベーションのためのグローバル研究開発センターCronos Device Labs Ltd.を設立した。最先端の施設は、高度な気化器技術と分析試験インフラを備えている。

Cronos Groupは2018年9月、Ginkgoとの研究開発提携を発表した。従来の栽培方法に比べて低コストで特定の培養カンナビノイドを商業規模で生産することを目指す。Cronos Groupは、カスタム酵母株から培養カンナビノイドを大量に生産することを計画している。

Cronos Groupは2019年7月、マニトバ州ウィニペグにあるGMP準拠の発酵・製造施設を含む資産を取得した。Cronos Fermentationとして運営されるこの最先端の施設には、微生物学、有機化学、分析化学、品質管理をカバーする設備の整った研究所がある。また、10万2,000リットルの生産能力を持つ2つの大規模微生物発酵生産エリア、3つの下流処理プラント、包装機能が含まれている。Cronos Fermentationを利用して、Ginkgoとの共同研究契約で想定されている培養カンナビノイドを高品質・高純度で商業規模で生産することが可能になる。


2019年12月期 Annual Report FORM 10-K(提出日:2020年3月2日)

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