事業内容
沿革・会社概要
Zuora, Inc.(ズオラ)は、米国カリフォルニア州に本社を置く、サブスクリプション管理プラットフォームのリーディングプロバイダである。クラウドベースで動くZuoraのアプリケーションは、インテリジェントなサブスクリプション管理ハブとして機能し、サブスクリプション全体を自動化して調整してくれる。
2007 年に、K.V. Rao と Cheng Zou (WebEx のエンジニア) と Tien Tzuo (Salesforce の初期幹部)によって設立された。本社はシリコンバレーにあり、米国、EMEA、APACでグローバルにオフィスを展開している。2015年8月には、日本法人であるZuora Japan株式会社が設立されている。日本法人の立ち上げにあたっては、Zuora本社の日本担当エグゼクティブ・アドバイザーとして、株式会社セールスフォース・ドットコム前代表取締役社長の宇陀栄次氏が就任した。
ビジネスモデル
Zuoraが提供する数々のアプリケーションは、コマース、料金請求(billing)、ファイナンスの領域で構成され、すべてのアプリケーションが、サブスクリプション型の事業モデルを展開する企業の収益向上と業務最適化を図る目的でデザインされていることが特徴である。Zuoraのプラットフォームは、継続サブスクリプション・ビジネスモデルに特化して設計されており、請求および収益の認識を含め、サブスクリプションの受注から入金までのプロセス全体を自動化および調整するサブスクリプション・マネジメント・ハブとしての役割を果たすプラットフォームである。
新しいサブスクリプション製品を市場に投入するまでの時間を大幅に短縮し、製品の改良に要する時間を短縮するZuoraのサービスは、プラットフォームビジネスを展開する企業に欠かせないサービスとなっている。
製品・サービスの特徴
Zuoraが提供しているアプリケーションは、SaaS(Software-as-a-Service)型のアプリケーションである。このアプリケーションは、サブスクリプション型ビジネスに要求される業務プロセスやデータモデルをあらかじめ想定して設計されていることから、プライスパッケージを定義することで、見積作成、販売、契約管理、請求計算・発行、クレジットカード決済連携、入金・回収管理、売上計上、会計締め処理、分析・レポートといった一連の業務プロセスが連動するようになるうえに、自動化されることになる。
Zuoraは、あらゆる業界のあらゆる規模のサブスクリプションビジネス向けに設計された定期課金プラットフォームであるZuora Billingを主要な製品(アプリケーション)として提供するとともに、サブスクリプション契約を構成し、サブスクリプションライフサイクルに沿った変更を見積もり、顧客の生涯価値を最大化するための価格戦略を活用する「Zoura価格見積りの設定(CPQ)」、ユーザー独自の自動督促ワークフローを構成し、ユーザーの支払い再試行ロジックを自動化し、不本意な解約を防止する「Zuora Collect」、収益管理を自動化し、最新の収益基準に対するコンプライアンスを満たし、ユーザーの時間を短縮する「Zuora Revpro」といったサービスを提供している。
Zuoraのサービスは、Financial Times, Schneider Electric, Box, Honeywell, NCR, RTL, lynda.com, The Guardian, YP.com, BlueJeans, Shutterfly, TripAdvisor, Vivint, Truliaなど数多くの有名企業でも採用されているサービスである。日本においても、リコー、NEC、ソフトバンク、ゼネラルエレクトリック、freee、弥生、チームスピリット、トリップアドバイザー、ダイヤモンド社 、弁護士ドットコムなどが採用している。
Zuoraはセキュリティ面についても力を入れており、政府が採用するレベルの暗号化技術によってデータを保護している。加えて、Zuoraのインフラストラクチャのすべてのノードが、ファイアウォールおよびネットワークの侵入検知システムによって保護されている。