アサヒペン株式会社とそのグループ企業は、塗料事業、DIY用品事業、ペット用品事業の3つの主要な事業セグメントを展開しています。これらの事業は、アサヒペンとその6つの子会社によって構成されており、合計7社で事業を運営しています。

塗料事業では、アサヒペンと大豊塗料株式会社が製造及び販売を行っています。大豊塗料はアサヒペンに原料や製品の一部を供給し、逆にアサヒペンも大豊塗料に原料や製品の一部を供給しています。また、アサヒペン・ホームイングサービス株式会社は塗装工事の請負及び施工を行い、アサヒペンと大豊塗料から塗料を供給されています。

DIY用品事業では、インテリアやハウスケア用品、園芸用品などをアサヒペンと共福産業株式会社が販売しています。アサヒペンは共福産業に製品や商品を供給しており、両社はこのセグメントで協力しています。

新たに追加されたペット用品事業は、㈱ザ・ペットがペットフードやペット用品の販売を行っています。これにより、アサヒペングループはペット市場にも進出しています。

その他の事業として、アサヒロジスト株式会社が物流サービス業を、オレンジタウン株式会社が不動産賃貸業を行っています。アサヒペン、大豊塗料、共福産業はアサヒロジストに物流業務を委託しており、グループ内での連携を図っています。

これらの事業セグメントを通じて、アサヒペングループは多岐にわたる市場での事業展開を図り、さまざまなニーズに応える製品とサービスを提供しています。

アサヒペン株式会社とそのグループ企業は、塗料事業、DIY用品事業、ペット用品事業を核として、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、社是に基づく経営理念「暮らしを彩り、住まいをまもる」を掲げ、顧客満足度の向上を通じて住生活の質的向上に貢献することを目標にしています。経営戦略としては、収益力の向上を最重要視し、製品開発、顧客支援、グループ会社との連携強化、新規事業への取り組みに注力しています。

特に、DIY市場における顧客満足度の向上、安全で便利な新製品の開発、物流や事務処理の効率化、そして新規事業への積極的な投資を推進しています。中期経営ビジョン「APSPEC180」では、10年後のグループ売上高250億円を目標に掲げ、新規販売チャネルの開拓やEC事業の強化、商品開発から販売までのスピードアップを図ります。また、ペット用品事業への新規参入やグループ経営の強化と効率化にも力を入れています。

これらの戦略は、厳しい経営環境の中での収益力の向上と企業価値の拡大を目指すものであり、新型コロナウイルス感染症の影響が限定的であるとしながらも、将来にわたって安定した成長を達成するための基盤を築いています。売上高及び経常利益を主要な経営指標として設定し、目標達成に向けた具体的な取り組みを進めています。