事業内容
中国塗料グループは、中国塗料を含む子会社23社で構成されており、主に塗料の製造・販売及び塗装の請負を行っています。また、これらの事業に付随するサービス業務も手掛けています。事業内容は、日本国内と海外に広がり、具体的には以下のようなセグメントに分かれています。
日本国内では、中国塗料を含む6社が塗料関連事業を展開しており、大竹明新化学株式会社、神戸ペイント株式会社、文正商事株式会社、三陽興産株式会社、グローバル・エンジニアリング・サービス株式会社がこれに該当します。また、中国塗料と株式会社シーエムピー企画の2社は、その他の事業を担っています。
海外では、中国、韓国、東南アジア、欧州・米国において、塗料関連事業を展開しています。中国では、CHUGOKU MARINE PAINTS (Hong Kong) Ltd.、CHUGOKU MARINE PAINTS (Shanghai) Ltd.、CHUGOKU MARINE PAINTS (Guangdong) Ltd.、CHUGOKU MARINE PAINTS (Taiwan) Ltd.の4社が活動しています。韓国では、CHUGOKU SAMHWA PAINTS Ltd.が事業を行っており、東南アジアでは、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、インド、ミャンマーにそれぞれ拠点を持つ6社が存在します。欧州・米国では、オランダ、イギリス、ドイツ、ギリシャ、アメリカ、イタリアに6社が展開しており、地域ごとに特化した事業を展開しています。
これらの事業セグメントは、中国塗料グループの広範な事業展開を示しており、塗料関連事業を中心に、グローバルな規模で事業を展開していることがわかります。
経営方針
中国塗料グループは、サステナブルな経営を推進し、社会的価値と経済的価値の両方を極大化することを目指しています。この目標を達成するために、同社は2022年3月期から2026年3月期にかけての新たな中期経営計画「CMP New Century Plan 2」を策定しました。この計画では、「サステナブルで高収益なグローバル・ニッチ・トップ企業」を長期ビジョンのキーメッセージとして掲げています。特に、船舶用塗料の販売シェアの拡大と船底防汚塗料の供給を通じて、船舶の温暖化ガス削減に貢献することを目指しています。
中期経営計画の実現に向けた基本方針として、「環境・社会貢献による提供価値拡大」、「利益体質の改善と安定化」、「組織基盤の整備」、「積極的な株主還元と資本効率向上」の4つの重点テーマを設定しています。これらの方針に沿った戦略と施策を各部門で実行し、長期ビジョンの実現を目指しています。
2026年3月期の連結業績目標としては、売上高1,100億円、営業利益85億円、親会社株主に帰属する当期純利益52億円、ROE8%以上を掲げています。これらの目標達成に向けて、中国塗料グループは環境・社会貢献による提供価値の拡大、利益体質の改善と安定化、組織基盤の整備、積極的な株主還元と資本効率の向上に取り組んでいます。