ブライトパス・バイオ【4594】 グロース(内国株式)

がん免疫治療薬の開発に特化した創薬ベンチャーで、iPS細胞由来NKT細胞療法やCAR-T細胞療法、抗体医薬、がんワクチンなどの開発を手掛ける。

ブライトパス・バイオ【4594】 グロース(内国株式)

がん免疫治療薬の開発に特化した創薬ベンチャーで、iPS細胞由来NKT細胞療法やCAR-T細胞療法、抗体医薬、がんワクチンなどの開発を手掛ける。

事業内容

ブライトパス・バイオは、がん免疫治療薬の開発に特化した創薬ベンチャー企業です。同社は、新規がん免疫治療薬の自社創製または導入を行い、探索研究から早期臨床試験までを手掛けています。その後、国内外の製薬会社に開発製造販売権をライセンスアウトし、ライセンス収入を得るビジネスモデルを採用しています。

同社の開発中のがん免疫治療薬は、がん免疫を再び動かすこと、そして動いた後に元に戻るのを防ぎ持続させることを目指しています。これには、がんワクチン、細胞医薬、抗体医薬などが含まれます。特に、iPS細胞から分化誘導したナチュラル・キラーT(NKT)細胞を用いる細胞医薬(BP2201)や、様々な固形がんで高発現するHER2を標的とするCAR-T細胞療法(BP2301)などが注目されています。

また、同社は免疫チェックポイント分子や免疫調整分子に結合し、その機能を阻害する抗体の開発も進めており、がん免疫を抑制するアデノシン産生に介入するCD73とCD39を標的とするBP1200とBP1202、免疫細胞に発現し、その抑制に関わるTIM-3を標的とするBP1210などが開発パイプラインに含まれています。

さらに、がん細胞由来の遺伝子変異に由来するネオアンチゲンを標的とする完全個別化ネオアンチゲン・ワクチン(BP1209)や、欧米人に多いHLA-A2型の共通抗原ペプチド4種で構成されるがんペプチドワクチン(GRN-1201)など、様々な開発ステージにあるパイプラインを持っています。

ブライトパス・バイオは、これらの革新的ながん免疫治療薬の開発を通じて、がんの克服を目指す人々に新たな治療選択肢を提供することを目標としています。

経営方針

ブライトパス・バイオは、がん免疫治療薬の開発に特化し、新規治療薬の創出を目指す創薬ベンチャーです。同社の成長戦略は、がん免疫治療薬にフォーカスし、オープンイノベーションを通じて国内外のアカデミアやベンチャー企業と連携を深め、ライセンスアウト型の事業モデルを採用することにより、持続可能な開発と企業成長を目指しています。

がん免疫治療薬への特化は、免疫チェックポイント阻害抗体によって証明された創薬コンセプトの有効性と、未だ大きなアンメットメディカルニーズが存在することに基づいています。オープンイノベーションの推進は、最先端のサイエンスへのアクセスを可能にし、がん免疫治療のフロンティアでの開発を加速させるためです。

ライセンスアウト型の事業モデルは、シーズの創製や創薬コンセプト証明に集中し、後期臨床試験以降は製造販売網を有する製薬企業にライセンスアウトすることで、早期収益化を図ります。これにより、長期間に及ぶ研究開発と多額の資金を必要とするプロセスを効率的に進め、経営の機動性を保ちつつ、持続的な企業成長を目指しています。

中長期的な経営戦略としては、がん免疫治療薬で築いた創薬プラットフォームを他の疾患領域にも応用し、新しいモダリティの採用も視野に入れています。また、一部のパイプラインが成功し資金力がついた場合、より多くの収益を同社が取り込めるよう、後期臨床試験以降も進めることを想定しています。

ブライトパス・バイオは、これらの戦略を通じて、がん免疫治療薬の開発におけるリーダーとしての地位を確立し、がんを克服するための新たな治療選択肢を提供することを目指しています。