事業内容
大幸薬品は、医薬品事業、感染管理事業、その他事業の3つの主要セグメントを展開しています。医薬品事業では、100年以上の歴史を持つ「正露丸」や「セイロガン糖衣A」などの一般用医薬品の製造及び販売を行っており、国内外で高いブランド認知率を維持しています。特に「正露丸クイックC」の発売や水なしでも飲める「ピシャット下痢止めOD錠」など、新たな製品の開発にも力を入れています。
感染管理事業では、二酸化塩素特許技術を応用した製品の企画・開発・販売を進めており、「クレベリン」ブランドの製品が代表的です。これらの製品は、一般消費者から公共機関、ホテル、外食産業、医療・介護施設など幅広い顧客に提供されています。また、車両用クレベリンなど、パートナー企業と共同で開発した製品もあります。
その他事業としては、「正露丸」や「セイロガン糖衣A」の製造過程で生産される副産物である木酢液を使用した入浴液や園芸用木酢液の製造及び販売を行っています。これらの製品は、植物の生育促進や不用な虫を寄せつけない性質、消臭効果などがあります。
大幸薬品は、これらの事業を通じて、国内外で幅広い製品を提供し、人々の健康と生活の質の向上に貢献しています。
経営方針
大幸薬品は、医薬品事業と感染管理事業を中心に、持続的な成長を目指しています。同社は、基本理念に「自立」「共生」「創造」を掲げ、健康社会の実現を目指しています。特に、医薬品事業では、セルフメディケーションの推進と国内外での需要拡大に注力しています。主力製品「正露丸」の市場シェア拡大と新たな研究開発による製品力の強化が重点領域です。また、海外市場、特にアジア地域での販売強化を図り、高品質な日本製品としての地位を確立しようとしています。
感染管理事業では、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、衛生管理製品の需要が高まっています。同社は、この需要に応えるため、製品供給の安定化とコスト抑制に努めています。また、研究開発活動に注力し、消費者の安心感を醸成することで市場回復を目指しています。
財務体質の改善も同社の重要な課題です。運転資金の安定確保とコスト圧縮を通じて、財務基盤の強化を図っています。さらに、SDGsへの取り組みを通じて、環境・エネルギー問題や社会課題への対応を経営課題の一つとして掲げています。
大幸薬品は、これらの戦略を基に、国内外での事業拡大と社会への貢献を目指しています。