事業内容
杏林製薬は、医薬品の製造、販売、および仕入れを主軸とする事業を展開しています。同社は、グループ統轄会社として、経営戦略の策定や経営資源の効率的な配分、運用を通じて、杏林製薬グループ全体の総合力を高める役割を担っています。グループは、杏林製薬を含む子会社4社と関連会社1社で構成されており、それぞれが医薬品関連の事業を手掛けています。
具体的には、杏林製薬は医薬品の製造、販売、仕入れを行い、医薬品原材料の一部を関連会社である日本理化学薬品から仕入れています。キョーリンリメディオも医薬品の製造、販売、仕入れを行っており、キョーリン製薬グループ工場は医薬品の製造及び試験を担当しています。なお、ActivX Biosciences, Inc.は2023年3月に解散決議を行い、現在は清算手続き中です。
杏林製薬グループは、これらの事業を通じて、医薬品業界における総合的なサービスを提供し、医療現場のニーズに応える製品とサービスの提供に努めています。同社グループの事業内容は、事業系統図によっても示されており、グループ各社の役割と連携を明確にしています。
経営方針
杏林製薬は、医薬品の製造、販売、および仕入れを中心に事業を展開している企業であり、その成長戦略は、新たな長期ビジョン「Vision 110」に基づいています。このビジョンは、2023年度から2032年度までの10年間を対象とし、新医薬品事業を中核に据えつつ、健康関連事業を複合的に展開することで、人々の健康に幅広く貢献する企業を目指しています。
中期経営計画「Vision 110 -Stage1-」は、2023年度から2025年度までをカバーし、事業体制の変革を通じてVision 110の実現を目指します。この計画では、新薬の創出力強化、開発パイプラインの拡充、新薬比率の最大化、新医薬品事業と相乗効果のある健康関連事業の推進、持続可能な企業基盤の構築という5つの事業戦略を推進しています。
成果目標としては、2025年度までに売上高の年平均成長率を2%以上、研究開発費控除前営業利益(営業利益+研究開発費)対売上高を16%以上達成することを目指しています。また、資本政策と株主還元においては、健全な財務基盤を維持しつつ、成長投資と株主還元を通じて資本効率の向上を図ることを基本方針としています。
杏林製薬グループは、これらの戦略を通じて、医薬品業界における総合的なサービス提供を強化し、医療現場のニーズに応える製品とサービスの提供に努めています。同社は、グループ全体の総合力を高めるために、経営戦略の策定や経営資源の効率的な配分、運用に注力しています。