事業内容
キッセイ薬品工業とそのグループ会社は、医薬品事業を中心に、物品販売、情報サービス、建設請負など幅広い事業を展開しています。同社は、自社で研究開発した医療用医薬品の製造販売を主軸に据え、ヘルスケア食品の販売も手がけています。また、非連結子会社KISSEI AMERICA, INC.は、海外での医薬品開発に関する情報収集・分析を行い、同社の研究開発部門への情報提供やサポート業務を担っています。
物品販売事業では、連結子会社キッセイ商事株式会社が資材の仕入れと販売を行い、麺類の製造販売や保険代理業も展開しています。キッセイ薬品工業は、主に包装資材をキッセイ商事から仕入れ、設備投資に伴う固定資産の調達も行っています。
情報サービス事業においては、連結子会社キッセイコムテック株式会社がコンピュータシステムの設計・開発、情報処理業務、ネットワーク構築、クラウドサービスの提供を行っており、キッセイ薬品工業はこれらの業務を同社に委託しています。さらに、情報機器レンタル事業や医療・介護・教育支援システムの提供も手がけています。
建設請負事業では、連結子会社ハシバテクノス株式会社が建設業務を行い、設備機器の運転や維持管理業務も受託しています。キッセイ薬品工業は、新築・増改築工事や施設・設備機器の維持管理をハシバテクノスに委託しています。これらの事業を通じて、キッセイ薬品工業グループは医薬品業界内外で多角的なビジネスを展開しています。
経営方針
キッセイ薬品工業は、医薬品事業を核として、ヘルスケア食品の販売や海外での医薬品開発情報収集など、多岐にわたる事業を展開しています。同社は、「輪と和を通じて、より大きく社会に貢献する」という経営理念のもと、株主、社員、地域、歴史・文化、環境を重視する経営を推進しており、独創的な医薬品の開発提供を目指しています。
中期経営計画「PEGASUS」では、国内売上の拡大、海外収益基盤の強化、開発パイプラインの拡充、経営環境の変化に対応する経営基盤の強化の4つの課題に取り組んでいます。国内では、新製品群の育成や製品ラインナップの拡充、希少疾病領域での情報提供・販売体制の構築を進め、海外では、既存製品の収益確保と新たな収益基盤の構築に努めています。また、低分子にフォーカスした創薬研究の推進やライセンスインにより、将来の成長を支える研究開発パイプラインを構築しています。
さらに、法令及びコンプライアンスの遵守、高品質な製品の安定供給、生産性の向上、ステークホルダーとの良好な関係維持、ガバナンス体制の強化、ESG/SDGs経営の推進など、経営基盤の強化にも注力しています。これらの取り組みを通じて、キッセイ薬品工業は、不透明な経済環境の中でも安定的な成長を目指しています。