事業内容
H.U.グループホールディングス株式会社とそのグループ企業は、臨床検査の受託、臨床検査薬の製造・販売、滅菌関連事業などを手掛ける持株会社体制を敷いています。同社グループは、検査・関連サービス事業(LTS)、臨床検査薬事業(IVD)、ヘルスケア関連サービス事業(HS)の3つの主要セグメントで構成されています。
LTS事業では、株式会社エスアールエルを中心に、医療機関からの特殊検査や一般検査の受託、健康診断代行事業、食品・環境・化粧品検査などを行っています。また、海外では、Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLCが遺伝学的検査サービスを提供しています。
IVD事業では、富士レビオ・ホールディングス株式会社が臨床検査薬の製造・販売を担当し、国内外の医療機関や受託臨床検査会社への販売を行っています。このセグメントでは、CDMO事業や臨床検査薬の原材料供給も重要な役割を果たしています。
HS事業では、日本ステリ株式会社が病院内で使用された医療器具の滅菌業務や関連するサービスを提供しています。また、ケアレックス株式会社は、福祉用具のレンタルや訪問看護事業を展開しています。
これらの事業を通じて、H.U.グループホールディングス株式会社は、医療・ヘルスケア分野で幅広いサービスを提供し、各社が有機的かつ補完的な関係性を持ちながら事業を展開しています。
経営方針
H.U.グループホールディングスは、ヘルスケア分野における新しい価値の創造を目指し、医療領域を超えた広範な事業展開を進めています。同社は、2025年3月期を目処に「H.U. 2025 ~Hiyaku(飛躍) & United~」と題した中期経営計画を推進中です。この計画では、新型コロナウイルス感染症への対応やH.U. Bioness Complexの全面稼働など、現在の事業環境の変化に対応しつつ、将来の成長に向けた基盤を固めることを目指しています。
重点領域として、H.U. Bioness Complexの稼働、CDMO事業の強化、ヘルスケアとICTの融合を挙げています。これらの施策を通じて、事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を達成することを目標としています。また、企業価値向上に向けたストーリーとして、LTS事業およびIVD事業における新規臨床検査の早期実用化や、滅菌関連事業とのシナジーによる総合提案の強化を進めています。
さらに、事業展開においては、病院を中心とした医療機関への総合提案や、先端領域の検査拡充、次世代プラットフォームの開発に取り組んでいます。ICTサービスの展開においては、在宅事業やセルフメディケーション事業の強化、開業医向け業務支援SaaSや生活者向けPHRの提供を通じて、医療の場における検査結果のさらなる活用をサポートしています。
これらの取り組みを通じて、H.U.グループホールディングスは、医療・ヘルスケア分野におけるイノベーションの推進者として、将来にわたる飛躍的な成長を目指しています。