事業内容
技研ホールディングス及びその子会社5社は、土木・建築関連の工事請負、消波根固ブロック製造用鋼製型枠の貸与、コンクリート二次製品及び建設資材の販売を主業務としています。技研興業株式会社は、法面保護や急傾斜対策工事などの土木工事の設計・施工を行い、また放射線や電磁波対策等のトータルエンジニアリングサービスを提供しています。さらに、同社は消波根固用コンクリートブロック製造のための鋼製型枠を賃貸し、環境や景観に配慮したコンクリート二次製品や建設資材の販売も手掛けています。
連結子会社の日動技研株式会社は、円形型枠等の建設資材のレンタル及び販売を行っており、技研ホールディングスグループの事業範囲を広げています。加えて、同グループは海外事業や事務所用テナントビルの賃貸収入、太陽光を利用した発電及び売電事業など、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業活動を通じて、技研ホールディングスグループは建設業界内での多角的なサービス提供を実現しています。
経営方針
技研ホールディングスは、土木・建築分野を中心に、技術集約型企業としての地位を確立し、高品質なサービス提供を通じて企業価値の向上を目指しています。同社は、安心して生活できる社会資本の整備に参画し、地域社会の発展と環境保全に貢献することを企業理念として掲げています。
経営戦略として、同社は主力事業である土木関連事業、建築関連事業、型枠貸与関連事業の3つの分野において、受注確保のための採算性重視の方針、原価管理の徹底、新規顧客の獲得、そしてシナジー効果の追求を推進しています。特に、土木関連事業では、自然災害復旧事業における受注拡大とモニタリング体制の強化、建築関連事業では、医療分野以外への事業拡大とアフターサービスの強化、型枠貸与関連事業では、事業基盤の強化と新たなビジネスモデルへの挑戦を図っています。
経営上の目標達成のため、同社は売上高総利益率、売上高営業利益率、そしてROE(自己資本当期純利益率)の向上を重要な経営指標と位置付けています。これらの指標を通じて、安定的な収益確保と収益力の強化、株主資本の有効活用を目指しています。
技研ホールディングスは、厳しい経営環境の中でも、原価管理の推進、財務基盤および体質強化に努めることで、安定した収益を計上できる体制を構築しています。また、グループ企業との連携を深め、価格競争力の向上と安定した経営基盤の構築に取り組んでいます。これらの戦略を通じて、技研ホールディングスは、社会貢献企業としての存在価値を高め、持続可能な成長を目指しています。