事業内容
森六ホールディングスは、1663年の創業以来、ケミカル事業と樹脂加工製品事業を中心に、高い技術力と創造力で事業基盤を築いてきました。同社グループは、森六ホールディングスを含む国内外の連結子会社27社および関係会社6社で構成され、自動車部品のメーカー機能と化学分野の商社機能を併せ持つことが特徴です。
樹脂加工製品事業では、森六テクノロジーを中心に、自動車四輪部品の開発から生産・販売まで一貫して行っています。特に、軽量化が進む自動車業界において、大型樹脂部品の製造ノウハウや加飾技術を強みとし、グローバルに展開しています。また、㈱ユーコウではエンジニアリングプラスチックを用いた精密樹脂部品の製造・販売を手掛けています。
ケミカル事業では、森六ケミカルズを中心に、無機・有機薬品の基礎化学品から医農薬中間体、農薬・肥料、プラスチック、フィルム・シートの樹脂加工製品等、化学製品全般を取り扱っています。四国化工や五興化成工業による高機能多層フィルムやケミカル合成など、「ものづくり」も展開しています。
同社グループは、化学品に対する深い知識とグローバルな販売網を活かし、ケミカル事業から樹脂加工製品事業への原材料供給やノウハウを共有し、製造ノウハウ・独自技術でお客様と共に高い価値を共創しています。
経営方針
森六ホールディングスは、その第13次中期経営計画(2023年3月期〜2025年3月期)を通じて、サステナビリティ方針を中心に据え、環境と人材への取り組みに重点を置いています。同社は、次世代自動車の安全性、快適性、環境性能の向上に貢献する技術、製品、材料開発を推進し、カーボンニュートラルの達成に向けたGHG削減や再生可能エネルギー導入の拡大など、サステナビリティ活動を通じて経営のレジリエンス向上に取り組んでいます。また、人権を尊重し、多様な人材の採用と育成を強化し、働きがいのある会社への進化を目指しています。
経営戦略としては、強みのある事業の強化と成長分野の絞り込み、安定した財務基盤の確立と収益力の強化、研究開発の強化による価値創造、そしてサステナビリティ活動の推進による経営のレジリエンス向上を基本戦略として掲げています。これらの戦略は、持続可能な未来社会への貢献という基本方針のもと、独自技術を強みとした価値創造を目指しています。
経営上の目標としては、2025年3月期に営業利益率7.7%以上、ROE(自己資本利益率)9.0%以上、GHG排出量を2019年度比30%削減、全消費電力に占める再生可能エネルギー由来の電力量の割合を35%以上、社員エンゲージメントを向上させることを目指しています。
森六ホールディングスは、フレキシブルな生産体制の進化、高効率生産の推進、技術領域の拡張と独自技術の保有、サプライチェーンを通じた強みの創出、企業価値の向上、ガバナンス機能の強化、そして多様な人材の確保と育成に重点的に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。