事業内容
ポエックは、環境・エネルギー関連機器、動力・重機関連機器、防災・安全関連機器の製造・販売を主な事業としています。これらの事業は、ポエックとその子会社7社および関連会社1社によって構成されています。具体的な事業内容は以下の通りです。
まず、環境・エネルギー事業では、水処理機器や環境改善機器を取り扱っています。水処理機器にはポンプ類や撹拌機が含まれ、これらは工場や建物での水供給システムに利用されます。撹拌機は食品や化学メーカーでの液体混合に使用され、ポエックが製造・販売しています。
また、環境改善機器としては、景観配慮型防潮壁「SEAWALL」やオゾンガス発生装置、オゾン水製造装置があります。「SEAWALL」は透明なアクリル樹脂製で、景観を損なわずに防潮機能を提供します。オゾン関連装置は、空気や水の殺菌・脱臭に利用されます。
エネルギー関連機器では、フィンランドのVAHTERUS OYとの契約に基づき、プレート&シェル熱交換器を製造・販売しています。これらの熱交換器は、省エネルギーや温室効果ガス削減に貢献し、工場やプラントでの冷却・加熱プロセスに使用されます。
動力・重機等事業では、船舶用機械やプラント関係機器を提供しています。船舶用エンジン台板や燃料噴射弁部品は、ポエックの子会社で製造され、品質管理が徹底されています。プラント機器は石油化学や発電プラントで使用されます。
防災・安全事業では、スプリンクラー消火装置「ナイアス」や耐衝撃型スプリンクラーヘッドを提供しています。「ナイアス」は電力を使わずに窒素ガスで加圧するため、災害時にも確実に作動します。耐衝撃型スプリンクラーヘッドは、衝撃に強い構造を持ち、高層ビルや商業施設での利用が期待されています。
経営方針
ポエックは、「お客様第一主義」を掲げ、技術と商品の開発を通じて企業価値の向上を目指しています。中期経営計画では、売上高営業利益率の向上を重視し、事業規模の拡大と利益の増大を目指しています。
成長戦略の一環として、ポエックはM&Aを積極的に推進しています。既存事業と買収先企業の相乗効果を重視し、企業価値の向上を図る方針です。リスクを抑えたM&Aを実現するため、グループ全体で知識を融合し、的確な企業分析を行っています。
また、ポエックはガバナンス体制の強化にも注力しています。M&Aを通じた事業拡大に伴い、透明性の高い経営を実現するため、内部統制システムを全社に適用し、コンプライアンス体制の充実を図っています。
さらに、競争優位性を高めるため、原価低減にも取り組んでいます。製造リードタイムの短縮や在庫削減を目指し、全体工程の見直しを進めています。適材適所の人材配置により、効率的な生産体制を整備しています。
人材育成も重要な課題として位置づけられています。多様な顧客ニーズに対応するため、優秀な人材の確保と育成を進めています。外部からの人材招聘やグループ内での人材交流を通じて、機動的な人材戦略を展開しています。