事業内容
日本新薬は、医薬品及び機能食品の製造販売を主軸に事業を展開している企業で、連結子会社6社を含むグループ構成を有しています。事業セグメントは大きく分けて「医薬品事業」と「機能食品事業」の2つに区分されており、これらは同社のセグメント情報における区分と一致しています。
医薬品事業においては、日本新薬自身が製造・販売を行うほか、シオエ製薬株式会社も製造・販売を担当しています。タジマ食品工業株式会社は原料の製造を行い、日本新薬へ供給しています。海外では、NS Pharma, Inc.が米国で医薬品の販売、導出入業務、臨床開発業務を、北京艾努愛世医薬科技有限公司が中国で業務支援を行い、天津艾努愛世医薬有限公司が販売拠点として機能しています。
機能食品事業では、日本新薬が製造・販売を手掛けるとともに、タジマ食品工業株式会社が受託製造を行っています。また、シオエ製薬株式会社からは商品の供給を受けています。
その他の事業として、NSシェアードサービス株式会社がビジネスサポート業務、損害保険代理及び生命保険の募集、不動産の賃貸業務を展開しています。これらの事業を通じて、日本新薬グループは医薬品と機能食品の分野で幅広い事業活動を行っています。
経営方針
日本新薬は、医薬品事業と機能食品事業を軸に、持続的な成長を目指しています。同社は「人々の健康と豊かな生活創りに貢献する」という経営理念のもと、高品質で特長のある製品の提供、社会からの信頼獲得、そして社員の成長を経営方針として掲げています。これらを実現するために、第六次5ヵ年中期経営計画(2019年度~2023年度)を策定し、売上収益1,500億円、営業利益400億円などの数値目標を設定しています。
同社は、医薬品業界の厳しい経営環境の中で、医療制度の抜本改革や技術革新の進展に対応し、ヘルスケア分野での存在意義を高めることを目指しています。具体的には、研究開発を通じた新しい価値の創造、グローバル事業の推進、ESG経営への取り組み強化、組織風土の醸成、AIとITの積極的活用、経営基盤の強化といった6つの取り組みに挑戦しています。
医薬品事業では、泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科の4領域に注力し、未満足の治療ニーズに応える製品の提供を目指しています。また、機能食品事業では、健康食品素材、品質安定保存剤、プロテイン製剤、サプリメントの4分野に注力し、市場ニーズに応える高付加価値製品の開発に取り組んでいます。
人事政策においては、多様性を尊重し、個性を活かしたチャレンジを促すことで、社員一人ひとりの成長と組織風土の醸成を目指しています。これらの取り組みを通じて、日本新薬はヘルスケア分野での存在意義を高め、企業価値の最大化を目指しています。