事業内容
わかもと製薬は、医薬事業、ヘルスケア事業、グローバル事業、および不動産賃貸業の4つの主要な事業セグメントを展開しています。
医薬事業では、眼科手術補助剤や眼科用副腎皮質ホルモン剤「マキュエイド眼注用40mg」をはじめとする眼科領域の先発医薬品やジェネリック医薬品、さらにはサプリメント「オプティエイド」シリーズなどを取り扱っています。これにより、眼科領域での健康サポートを強化しています。
ヘルスケア事業では、「強力わかもと」を主力製品とし、エビデンスに基づいた口臭予防を訴求する薬用歯みがき「アバンビーズ」シリーズや、乳酸菌含有加工食品「アバンビーズオーラルタブレット」などを通じて、消費者の健康維持をサポートしています。
グローバル事業では、アジア圏やヨーロッパ圏を中心に、海外向けの「わかもと」製品や原料の輸出、新たなライセンスイン・アウトの活動を行っています。また、国内での受託製造や診断薬、原料の販売にも携わっており、グローバルな視点で事業を展開しています。
不動産賃貸業では、コレド室町関連の賃貸業を主たる事業としています。これにより、不動産市場における安定した収益基盤を確保しています。
これらの事業セグメントを通じて、わかもと製薬は医薬品からヘルスケア、グローバル事業、不動産賃貸まで幅広い分野で事業を展開し、多角的なビジネスモデルを構築しています。
経営方針
わかもと製薬は、2021年5月14日に発表した中期経営計画(2021-2025年度)を通じて、持続的成長を目指しています。この計画では、医薬事業、ヘルスケア事業、グローバル事業の3つの主要領域に焦点を当て、それぞれの事業展開を強化しています。
医薬事業では、眼科領域を中心に、医薬品、医療機器、健康食品を含むフルラインナップで患者の健康に貢献することを目指しています。ヘルスケア事業では、通販事業を第2の収益の柱として確立し、消費者のニーズに応える製品の提供を目指しています。グローバル事業では、ライセンスアウトの推進や越境ECの強化を通じて、国際市場でのプレゼンスを高める戦略を採用しています。
また、同社は研究開発にも注力し、新製品および開発パイプラインの探索・拡充に2025年度までに10億円を投資する計画です。これにより、眼科領域での新製品の上市や後発医薬品の開発を推進し、点眼容器の形状や材質の改良など、製品の革新にも取り組んでいます。
さらに、わかもと製薬は、挑戦や変革を推進する企業文化の創造にも力を入れており、多様性を事業推進に活かし、従業員の研修体制の整備やコンプライアンスの順守を重視する社内風土の醸成に努めています。
これらの戦略を通じて、わかもと製薬は2025年度に売上高130億円、営業利益10億円、経常利益10億円を目標としており、医薬品業界における厳しい環境下でも、持続的な成長を目指しています。