西本Wismettacホールディングス【9260】 プライム(内国株式)

日本食やアジア食品の開発・販売・物流を手掛ける「アジア食グローバル事業」と、青果物や水産物の輸入卸販売を行う「農水産商社事業」、さらに海外食品や雑貨の輸入販売を行う「その他事業」を展開。

西本Wismettacホールディングス【9260】 プライム(内国株式)

日本食やアジア食品の開発・販売・物流を手掛ける「アジア食グローバル事業」と、青果物や水産物の輸入卸販売を行う「農水産商社事業」、さらに海外食品や雑貨の輸入販売を行う「その他事業」を展開。

事業内容

西本Wismettacホールディングスは、食品関連の事業を中心に展開しているグローバル企業です。主に二つの事業セグメントを持っています。

第一のセグメントは「アジア食グローバル事業」で、日本食を中心にアジア食品・食材の開発から販売、物流までを一貫して手掛けています。特に、1921年に商標登録された「Shirakiku」ブランドは、北米で広く親しまれている日本食ブランドの一つです。この事業では、日本、中国、東南アジアなどから最適な地域から食材を仕入れ、米国やカナダ、欧州、豪州などの日本食レストランやグローサリーに販売しています。また、北米地域では24箇所の営業拠点を持ち、約6,300アイテムを販売しています。

第二のセグメントは「農水産商社事業」で、生鮮青果、冷凍加工青果、水産物などの輸入卸販売を行っています。この事業では、柑橘類やトロピカルフルーツ、野菜などの青果全般を取り扱い、特に柑橘類においては、サンキスト・グロワーズ社の日本輸入総代理元としています。また、国産青果物の輸出や三国間貿易も行っており、中国、香港、東南アジアなどでの販路拡大やギフト商品の販売にも取り組んでいます。

さらに、これらの主要事業以外にも、海外食品や雑貨の輸入、キャラクター商品の開発・製造・輸入販売などの「その他事業」も手掛けています。これには、季節ごとのイベント商品の企画・開発・販売や、サプリメント販売、催事への出店などが含まれます。

西本Wismettacホールディングスは、これらの事業を通じて、世界各地で多様な食品・サービスを提供し、グローバルな食文化の発展に貢献しています。

特集記事

経営方針

西本Wismettacホールディングスは、グローバルな食品業界において、変化する市場環境と消費者ニーズに対応するため、持続可能な成長戦略を推進しています。同社は、既存事業の収益性向上と新規事業の開発を両輪として、事業構造の継続的な変革を目指しています。

営業戦略では、アジア食グローバル事業を中心に、サプライチェーン機能の強化と新規顧客の開拓を進め、シェア拡大を図っています。北米を主要市場としつつ、北米以外の地域でも市場開拓に積極的に取り組んでいます。また、食の安全・安心を守ることを使命とし、現地ニーズに合わせた商品販売や新事業展開を推進しています。

商品戦略では、日本食を中心としたアジア食品・食材の供給に注力し、市場ニーズに合わせた商品開発を行っています。プライベートブランド「Shirakiku」の商品ラインナップを拡充し、ブランドの強化を図っています。

物流・システム戦略においては、自社配送網を持ち、効率的な物流サービスの提供を目指しています。在庫管理や物流機能の強化に努め、受注から配送までの業務効率化を進めています。

フードセーフティ・法令対応では、食の安全・安心を守ることを経営理念の一つとし、グローバルなフードセーフティ管理を実施しています。また、財務戦略として、為替リスクの最小化や資金調達力の強化に取り組んでいます。

さらに、M&Aを活用した成長の追求や、フードテックや食のデジタル化への対応など、新たな成長機会の探求にも注力しています。これらの戦略を通じて、西本Wismettacホールディングスは、グローバルな食の世界における持続可能な成長を目指しています。