事業内容
東邦化学工業株式会社とその子会社7社で構成される東邦化学工業グループは、化学工業製品事業を中心に展開しています。この事業では、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルなどの製造販売を行っており、これらの製品は、同社およびその子会社によって製造され、グループ内外で販売されています。例えば、界面活性剤は、同社が製造販売するほか、連結子会社近代化学工業で製造し、東邦化学(上海)有限公司で製造された製品は、東邦化貿易(上海)有限公司によって販売されています。
化成品に関しては、同社が製造販売するとともに、懐集東邦化学有限公司で製造販売され、一部はTOHO CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.や恵州市東邦化学有限公司によって購入されています。また、樹脂やスペシャリティーケミカルも、同社と東邦化学(上海)有限公司で製造され、東邦化貿易(上海)有限公司がこれらの製品を販売しています。
さらに、東邦化学工業グループは、化学工業製品事業以外にも、環境調査測定・分析業務や市場調査などのサービスを提供しています。これらのサービスは、㈱横須賀環境技術センターや東邦化貿易(上海)有限公司によって行われており、グループの多角的な事業展開を支えています。
経営方針
東邦化学工業グループは、化学工業製品事業を核とし、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの製造販売を行っています。同社は、取引先からの信頼を得ること、株主や社員に報いること、そして社員が誇りを持って働ける環境を目指しています。独自性のある技術や製品を持ち、環境志向や時代のニーズに応えることで、顧客満足度の高い企業グループを目指しています。
中期経営戦略として、「TOHO Step Up Plan 2024」を推進しており、2023年3月期を初年度としています。この計画では、経営資源を成長事業へ集中的に投入し、収益力の改善と強化に全力を注いでいます。具体的な数値目標として、2025年3月期には売上高60,000百万円、営業利益3,000百万円、売上高営業利益率5.0%、純資産額20,500百万円、自己資本比率28.0%、ROE10.0%以上、1株当たり配当額20円を掲げています。
重要課題としては、収益重視の経営推進、電子情報材料分野の拡大、東邦化学(上海)有限公司の成長軌道への乗せることが挙げられています。また、脱炭素化への取り組みや生産体制の強化、高機能・高付加価値製品の開発加速、人材育成と待遇改善にも注力しています。
これらの戦略と取り組みを通じて、東邦化学工業グループは、持続可能な成長を目指し、社会に貢献する企業グループとしての地位を確固たるものにしていく方針です。