ダイトーケミックス【4366】 スタンダード(内国株式)

化成品事業では電子材料、イメージング材料、医薬中間体、その他化成品の製造・販売、環境関連事業では産業廃棄物の処理と化学品のリサイクルを手がける。

ダイトーケミックス【4366】 スタンダード(内国株式)

化成品事業では電子材料、イメージング材料、医薬中間体、その他化成品の製造・販売、環境関連事業では産業廃棄物の処理と化学品のリサイクルを手がける。

事業内容

ダイトーケミックスは、化成品事業と環境関連事業の二つの主要な事業セグメントを持つ企業です。化成品事業では、電子材料、イメージング材料、医薬中間体、その他化成品の製造・販売を行っています。このセグメントでは、ダイトーケミックス自身およびDAITO-KISCO Corporationが製品を製造・販売しており、一部の製品や原料はDAITO-KISCO Corporationから購入しています。また、ディー・エス・エス株式会社も化成品の製造・販売に関わり、物流管理や生産、環境・設備保全の業務請負を行っており、ダイトーケミックスは同社からも製品や原料の一部を購入しています。

環境関連事業では、産業廃棄物の処理および化学品のリサイクルを主な業務としています。このセグメントは、日本エコロジー株式会社が担当し、ダイトーケミックスは一部の廃液処理を同社に委託しています。これにより、ダイトーケミックスは化学品の製造から廃棄物処理まで、環境に配慮した事業活動を展開しています。

ダイトーケミックスグループは、これらの事業を通じて、電子材料や医薬中間体などの高機能化成品の提供と、産業廃棄物の処理や化学品のリサイクルといった環境保全に貢献するサービスを提供しています。これにより、同社は化学産業の持続可能な発展に貢献しています。

経営方針

ダイトーケミックスは、スペシャリティ・ファインケミカル企業グループとして、社会や顧客から一歩先を行く製品・技術・サービスの提供を通じて、更なる信頼獲得と安定的・持続的な成長を目指しています。同社は、コーポレートガバナンスやコンプライアンスの強化、製造と製品の環境・安全への配慮、サステナブルな社会実現への取り組みを重視しています。また、「ものづくり」メーカーとしての安全第一の姿勢、顧客満足の向上、既存技術の強化と新規技術の習得、健全な財務体質の向上、資源の有効活用、困難な課題への挑戦といった方針を掲げています。

経営課題としては、売上拡大と新製品開発のスピードアップ、生産性向上のための全体最適化、安全・品質・生産性向上のための設備投資の充実、人材育成・採用と社員教育の充実、コスト削減、グループ力の強化とシナジー効果の最大化を挙げています。2023年度(2024年3月期)の経営目標としては、売上高190億円、経常利益6億円、経常利益率3%以上を設定しています。

事業戦略では、化成品事業において電子材料分野、イメージング材料分野、医薬中間体分野、その他化成品分野での受託拡大や新規事業創出を推進しています。環境関連事業では、リサイクル分野の強化を図っています。成長投資としては、2023年度までの5年間で総額約80億円の設備投資、売上高研究開発費比率8%以上の計画、約80名の要員採用を計画しています。

これらの戦略と取り組みを通じて、ダイトーケミックスは、化成品事業と環境関連事業の両輪で、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。