事業内容
シーティーエス株式会社とそのグループ企業は、複数の事業セグメントを展開しています。これらのセグメントは、クラウドストレージサービスやITインフラサービスを提供する「DDS事業」、測量システムやICT施工関連システムのレンタル及び販売を手掛ける「SMS事業」、そして建設現場向けのユニットハウスや什器備品のレンタル及び販売を行う「SH事業」から構成されています。
DDS事業では、業界特化型のITインフラサービスを提供しており、これには情報共有システム、回線サービス、固定IP電話サービス、ネットワークカメラ、遠隔作業支援システム、システム機器などが含まれます。SMS事業では、MDTS・GNSSを活用したワンマン測量システムや転圧管理システム、3Dスキャナー、3D計測・データ作成代行などのICT施工関連システム・サービスを提供しています。SH事業では、建設現場でのニーズに応えるユニットハウスや什器備品のレンタル及び販売を行っています。
さらに、シーティーエスグループは交通安全や環境関連の工事も手掛けており、これらの事業を通じて幅広いニーズに対応しています。事業セグメントは、経営資源の配分や業績評価のために取締役会が定期的に検討する対象となっており、シーティーエスグループの事業戦略の核となっています。
経営方針
シーティーエス株式会社は、建設業界に特化したサービスを提供する企業として、中期経営計画を策定し、その成長戦略を推進しています。同社は、デジタルデータサービス、測量計測システム、建設現場向けのユニットハウスや什器備品のレンタル及び販売を主力事業として展開しており、これらの事業を通じて建設現場の課題解決を目指しています。
経営環境の変化に対応するため、シーティーエスは2024年3月期から2026年3月期までの新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、ハード主体のレンタル企業から「データ・情報関連サービスを統合的に提供する建設ICTの専門企業」へと事業の転換を図っています。具体的には、地場ゼネコンから広域ゼネコンへのターゲット拡大、土木系から建築系への対象顧客の業種拡大を目指しています。
また、サービス提供の面では、ハード主体のITインフラサービスからデータ・情報関連が中心のデジタルデータサービスへの業態転換を進めています。これには、クラウドストレージサービスやクラウド映像サービスなどが含まれます。さらに、マーケティング・インサイドセールス機能の強化やDDS事業による顧客開拓・顧客基盤の構築も推進しています。
シーティーエスは、これらの成長戦略を通じて、売上高140億円(2023年3月期対比+30%)、営業利益36億円(2023年3月期対比+30%)、営業利益率25%超、ROE20%超、リピート率90%超という中期経営目標の達成を目指しています。同社の取り組みは、建設業界の生産性向上と効率化に貢献することで、企業価値の向上を図ることにつながっています。