クイックグループは、人材サービス、リクルーティング、情報出版、IT・ネット関連、海外事業の5つのセグメントで事業を展開しています。人材サービス事業では、人材紹介と人材派遣を中心に、紹介予定派遣や業務請負、保育所運営などを手がけています。リクルーティング事業では、採用課題の解消を目指し、求人広告の取り扱いや採用戦略コンサルティング、人材育成サービスなどを提供しています。

情報出版事業では、地域情報誌の出版やポスティング、対面相談サービスを行い、地域密着型の情報提供を強みとしています。IT・ネット関連事業では、「日本の人事部」サイトの運営や人材ビジネス企業のWebプロモーション支援など、デジタル領域でのサービス展開を行っています。

海外事業では、米国、英国、中国、メキシコ、タイ、ベトナムで人材紹介や人事労務コンサルティングなどを提供し、グローバルな人材ニーズに応えています。これらの事業を通じて、クイックグループは多様なニーズに対応する幅広いサービスを展開しており、人材と企業の架け橋となる役割を果たしています。

クイックグループは、人材サービス、リクルーティング、情報出版、IT・ネット関連、海外事業の5つのセグメントを通じて、総合人材サービスを提供しています。同社は、人材と情報ビジネスを通じて社会に貢献することを経営の基本方針とし、顧客企業や求職者のニーズに迅速に対応することで事業の強化と営業体制の整備を図っています。また、グループ内での情報共有や連携を強化し、経営効率の向上を目指しています。

中長期的な経営戦略として、主力の人材サービス事業の一層の強化に加え、新たなマーケットの開拓や新商品・サービス・ビジネスモデルの開発に取り組んでいます。さらに、海外事業の推進を通じて、国際間の転職支援市場の開拓を進め、「世界の人事部®」構想の実現を目指しています。

経営指標としては、事業規模の拡大とともに、収益力重視の体制を構築し、安定的な成長と堅実な財務体質の構築を目指しています。これにより、売上高経常利益率及び自己資本当期純利益率（ROE）の向上を目標としています。

経営環境においては、コロナ禍の収束や経済活動の改善が期待される一方で、ウクライナ情勢の長期化や物価上昇などによる不透明感が増しています。雇用情勢では、新型コロナウイルス感染症に関する規制緩和を受け、採用ニーズが大きく回復してきており、企業の採用ニーズや人材の流動化は今後さらに高まることが予想されます。

クイックグループは、これらの経営環境の変化に対応しつつ、人材採用及び育成やM&Aにも注力し、グループとしての成長性を高めていく方針です。