事業内容
アミューズグループは、総合エンターテインメント企業として、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。同社グループは、アーティストの発掘・育成から、コンテンツの創出、そしてそのコンテンツの有効活用に至るまで、幅広い活動を行っています。具体的には、「イベント関連事業」、「音楽・映像事業」、「出演・CM事業」、「その他事業」という四つの主要な事業セグメントに分かれています。
イベント関連事業では、コンサートや舞台などのイベント収入のほか、ファンクラブやアーティストグッズの企画・制作・販売収入を得ています。このセグメントには、アミューズ本体のほか、㈱TOKYO FANTASYや㈱インターグルーヴプロダクションズなど、国内外の多数の子会社が関与しています。
音楽・映像事業では、アーティストによる楽曲の創作や音楽・映像作品の製作・販売から得られる収入が中心です。このセグメントには、タイシタレーベルミュージック㈱や㈱ライブ・ビューイング・ジャパンなどが含まれます。
出演・CM事業は、アーティストがテレビ、ラジオ、CM、映画などに出演することにより得られる収入を指します。この事業はアミューズ本体が中心となっています。
その他事業としては、企業や個人向けの人材育成事業などがあり、㈱Global Step Academyや㈱ジェイフィールなどが活動を行っています。
アミューズグループは、これらの事業を通じて、アーティストとの間で締結された専属契約に基づき、創作活動の支援やマネージメントを行い、エンターテインメント業界における多様なコンテンツの創出と展開に努めています。
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アミューズのセグメント別業績
経営方針
アミューズは、総合エンターテインメント企業として、イベント関連事業、音楽・映像事業、出演・CM事業、その他事業を展開しています。同社は、新型コロナウイルス感染症の一定の収束を迎え、ライブ・観光市場の活性化、技術の進化、生活様式の変化などを好機と捉え、2028年の創立50周年に向けた成長戦略を推進しています。
同社の成長戦略は、世界に挑戦するプロデュースハウスへの転換を目指すもので、具体的には、世界を見据えたアーティストの発掘・プロデュースの強化、世界と日本を繋ぐオリジナルコンテンツの創造、そして世界に展開できるWeb3サービス/ソリューションの開発に重点を置いています。これらの施策を通じて、アーティストの多角的な活動を推進し、所属アーティスト全員で収益を補填する構造を強化しています。
また、アミューズは、自社開発のコンテンツ制作体制を強化するための資本業務提携やM&Aを積極的に実行し、SNSやVODとの連携を拡充しています。新会社「Kulture」を通じてデジタル起点での取り組みやサービス開発を加速させ、ファンクラブ・グッズ・デジタルサービス・チケット等の自社サービスを組み合わせることで、アーティストの魅力を世界に届ける導線を強化しています。
さらに、アミューズは、エンターテインメント業界の市場環境の変化に強い企業としての立ち位置を活用し、内製化したインフラや機能を活用することで、市場の変化や細かなニーズに迅速に対応し、収益源の多様化と利益率の向上を図っています。これらの成長戦略と施策の実行により、アミューズは、エンターテインメント業界における企業価値のさらなる向上を目指しています。