事業内容
ニックスは、工業用プラスチック製品の企画、開発、製造、販売を主な事業としています。同社は、連結子会社4社と持分法適用関連会社1社を含む計6社で構成されています。これらの企業は、北米、中国、その他アジア市場を中心に、国内外での販売活動を展開しています。
ニックスの事業は、主に工業用プラスチック部品事業に分類されます。この事業では、プラスチック・ファスナーやプラスチック精密部品を提供しています。これらの製品は、自動車、電気、電子、OA、通信、住宅設備分野で使用され、強度や耐熱性に優れたエンジニアリング・プラスチック素材を使用しています。
また、ニックスは自社開発のオリジナル・プラスチック素材「NIXAM」を用いた製品も提供しています。これらの製品は、住宅設備業界や環境衛生業界に供給され、特殊な機能を持つことが特徴です。さらに、生産設備治具としてラックを提供し、電子部品の自動実装機用治具として使用されています。
その他の事業として、プラスチック製品を成形するための金型の製造も行っています。これにより、同じ製品を大量に成形することが可能です。ニックスは、これらの多様な製品とサービスを通じて、幅広い業界に貢献しています。
経営方針
ニックスは、「Nothing to Something」を合言葉に、常に変化し新しいものに挑戦する姿勢を掲げています。新製品や技術、サービスを顧客に提供し続けることで、社会に貢献し、企業価値の向上を目指しています。この理念に基づき、組織体制や経営管理システムを整備し、株主や顧客、社員、地域社会に対して責任を果たすことを重視しています。
同社は2027年9月期を目標とする中期経営計画を策定し、売上高営業利益率10%を目指しています。収益向上を中心に収支バランスの改善を図り、グローバル市場での顧客課題の抽出とソリューション提供、新事業の確立を進めています。また、原価低減や社員の生産性向上を実現するためのIT化や自動化を推進しています。
ニックスは、技術と組織能力を活かし、顧客に感動を与える価値創造企業として成長を続けることを目指しています。持続可能な開発目標(SDGs)を指針に、顧客課題の抽出とソリューション提案を強化し、ビジネス領域の拡大と持続的発展を両立させる戦略を掲げています。
経営環境の変化に対応するため、ニックスは収益基盤の強化と生産性改善を優先課題としています。新製品の開発や新分野への挑戦を通じて、環境対応型ビジネスを展開し、社会のサステナビリティに貢献することを企業使命としています。高付加価値製品の製造・販売による利益率改善も推進しています。
海外拠点との連携強化も重要な戦略です。ニックスは、北米や中国、その他アジア市場での販売活動を強化し、地域特性に柔軟に対応したソリューション営業を展開しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高め、持続的な成長を実現しています。