事業内容
沿革・会社概要
BYD Company Limited(以下、BYD)は、広東省深圳に本社を置く中国の大手自動車メーカー。BYD ブランドで自動車を販売している。2003年に自動車事業に参入して以来、高度な技術力とコスト優位性、国際品質の製品を武器に、自動車事業を飛躍的に成長させ、中国国内の大手自動車メーカーとして急速に成長し、国内の自主ブランドを持つまでに成長した。
世界の新エネルギー自動車の研究開発と推進のパイオニアとして、BYDは新エネルギー自動車分野で豊富な技術を蓄積してきたことでトップシェアを獲得しており、世界の新エネルギー自動車分野でBYDのトップポジションを確立している。創業当時の電池メーカーとしての強みを活かして、電気自動車やPlug-in Hybrid車の開発を得意としている。
BYD の王傳福(Wang Chuanfu)氏は、かつて中国一の富豪で、今も社内で最高の権力を持っている。王氏は2015年3月時点でBYDの株式を約23%保有しており、筆頭株主となっている。米国の億万長者投資家ウォーレン・バフェット氏が経営するバークシャー・ハサウェイの子会社がこれを2008年に買収した。現在も約9%の株式を保有する大株主である。
BYDは、世界的に有名な二次電池メーカーの一つでもあり、主な顧客は、Huawei、Samsung、Apple、Lenovo、vivo、Xiaomiなどのインテリジェントモバイル端末のリーダーとなっている。さらに、インテリジェントモバイル端末の他にも、SamsungやDellなどの大手家電メーカー、エコバックスやアイロボットなどの世界的な大手プロ用ロボットブランドも顧客として有している。
2008年9月において、バークシャー・ハサウェイの子会社であるミッドアメリカン・エナジー・ホールディングス・カンパニー(現バークシャー・ハサウェイ・エナジー)は、BYDの間で、現在の当社の総資本の約8.25%に相当するBYDの株式225百万株を取得し、BYDの長期投資戦略パートナーとなることを目的とした契約を締結した。さらに、2011年2月には、BYDとダイムラー社との間で電気自動車の共同研究開発を目的とした合弁会社を正式に設立している。
BYDは、2020年から日本においても事業を開始した。世界で初めてリン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のフォークリフト量産化を実現したBYDは、2019年には世界新車販売台数1万6,000台以上を達成している。その経験を活かし、日本市場においても、コストと環境にやさしいEVフォークリフトを提供し、企業のエネルギー効率化と環境改善に寄与することを目指して、日本での事業を展開するためにBYD FORKLIFT JAPANが設立されている。
事業内容・サービス内容
BYDは、1995年に電池メーカーとして創業し、2003年に自動車事業に参入した後、携帯電話組立や太陽電池製造などの分野に事業を多角化することによって成長を遂げてきた。
BYDは、二次電池の研究開発、製造、販売、太陽光発電事業を行っている。事業は4つのセグメントから構成されており、4つの事業は「二次電池等事業」、「携帯電話部品・組立サービス事業」、「自動車関連事業」、「法人・その他事業」に分かれている。
二次電池等事業
「二次電池等事業」は、主に携帯電話、電動工具等の携帯用電子機器や新エネルギー製品向けのリチウムイオン電池、ニッケル電池の製造・販売を行っている事業である。BYDの売上を支えている。
携帯電話用部品・組立サービス事業
「携帯電話用部品・組立サービス事業」では、携帯電話用ハウジング、キーパッド等の携帯電話用部品及び組立サービスの提供を行う。
自動車関連事業
「自動車関連事業」は、自動車、自動車関連金型・部品、自動車リース、アフターサービス、スカイレール関連事業で構成されている。