事業内容
ウルトラファブリックス・ホールディングスとその子会社3社は、ポリウレタンレザーの製造及び販売を主軸に事業を展開しています。同社グループの製品は、その用途の広さから多岐にわたる市場に提供されており、売上収益構成比率は家具用、自動車用、航空機用、その他と分類されます。
家具用ポリウレタンレザーは、北米を中心にハイエンドのオフィス家具やホテル、レストラン、劇場などで使用されるコントラクト家具に採用されています。また、日本国内市場においても、一部応接セット用として販売されています。
自動車用では、ギアシフトブーツや耐摩耗性が求められるシートなどの内装材としての需要があります。航空機用ポリウレタンレザーは、プライベートジェット(ビジネスジェット)や民間航空機の内装材として販売されています。
その他の用途としては、ゴルフ手袋やアパレル用素材、医療、RV(レクリエーショナルビークル)、トラック、ボートの内装材などがあります。これらの製品は、国内の子会社である第一化成株式会社が製造し、主要な販売活動は米国子会社のUltrafabrics Inc.が担っています。さらに、Ultrafabrics Inc.は欧州にも100%子会社を保有しており、グローバルな販売網を構築しています。
ウルトラファブリックス・ホールディングスは、その革新的なポリウレタンレザー製品を通じて、多様な市場ニーズに応える事業展開を行っており、その事業内容は広範な用途にわたる製品の提供によって支えられています。
経営方針
ウルトラファブリックス・ホールディングスは、ポリウレタンレザーの製造及び販売を主軸に、家具、自動車、航空機用途など多岐にわたる市場に製品を提供しています。同社は、顧客満足を最優先に、品質と価値の創造、環境保全、省資源への取り組みを経営の基本理念として掲げています。また、新しい市場の創造と開拓、顧客ニーズの的確な把握、魅力ある製品の開発を通じて、生産性及び顧客サービスの向上を目指しています。
中期経営計画では、売上収益、EBITDA、自己資本利益率を重要な経営指標と位置付け、製品開発の拡充、グローバル市場への展開、グローバルブランドの確立を戦略の柱としています。特に、ハイエンドレザーの用途拡大とグローバル市場への展開により、グローバルブランドとしての地位確立を目指しています。これには、東京、ニューヨーク、ロンドンの3拠点から製品を展開し、日本・アジアでの営業強化も計画しています。
対処すべき課題として、生産能力の拡充とサステナビリティの重視が挙げられます。旺盛な需要に応えるため、設備の老朽化対策や生産効率の改善、協力企業との生産能力拡充が進められています。また、サステナビリティをグループ経営理念の一つとし、バイオ・リサイクル原料による製品開発、生産工程のCO2排出量削減などを通じて、企業価値の向上に努めています。