事業内容
沿革・会社概要
Lenovo Group Ltd.（レノボ・グループ。以下、Lenovo）は、世界最大のPCメーカーだ。レノボは香港に本社を置き、北京とノースカロライナ州モリスビルに主要オペレーションセンターを置いている。
Lenovoはテクノロジーを通じて、人々の日常的なユーザー体験を進化させ、人々を取り巻く世界との関わり合い方を劇的に変化・向上させることに取り組んでいる。Lenovoでは、これを「Intelligent Transformation」と呼んでおり、テクノロジーにより人間の能力が拡張・向上する、「知性の拡張（Augmented Intelligence）」が実現する世界をLenovoは目指している。
Lenovoは近年、スマートフォンやタブレットPC、エンタープライズサーバーなどの周辺分野で事業を拡大しており、PCプラス戦略（ＭＩＤＨ(Mobile, Internet, Digital, Home)」カテゴリーに積極的に進出する戦略のこと）を中心として、製品ポートフォリオの多様化を図っている。また、ウェアラブルガジェットの開発にも力を入れており、情報技術分野の総合メーカーを目指している。
劉傳志氏らによって設立されたLenovoは、劉氏が国営の中国科学院の研究員だった1984年にPC販売部門としてスタートした企業だ。1990年代に入ると、自社ブランドでのパソコン販売を開始し、ライバルよりも低価格で販売することによって売上げを伸ばしてきた。1990年代後半には、国内PC市場でトップシェアを獲得している。Lenovoは2005年に米IBMのパソコン事業を買収したことを機に世界市場に進出した。IBMが独自に開発した「ThinkPad」ブランドの世界的な人気に後押しされ、海外での販売を急速に拡大してきた経緯がある。加えて、Lenovoは積極的にM＆Aを行ってきた。2011年には、日本のITソリューションプロバイダーであるNECとPC事業を統合したことで、日本でPC合弁会社も立ち上げている。2014年には、米検索大手グーグルからモトローラのスマートフォン事業を買収するなど、積極的に事業を核出してきた。
事業内容・サービス内容
Lenovoは、6万3,000人の従業員を擁し、世界180の市場で事業を展開している企業だ。Lenovoが理想とするのは、多くの人々が所有したいと思うようなパーソナルデバイスを創造し、より多くの人々が分かち合いたいと思うような文化を育み、世界中から尊敬を集めるような永続的で信頼される事業を推進することである。この目的を推進するために、Lenovoは、以下のコアビジネスグループを有している。
まず、インテリジェント・デバイス・グループ（IDG）は、PC、タブレット、AR/VR（拡張現実）、スマートデバイス、ソフトウェアおよびサービス、スマートフォン向けモバイル事業を含むPCおよびスマートデバイス事業だ。一方で、データセンタービジネスグループ（DCG）は、サーバー、ストレージ、ネットワーキング、ソフトウェア、サービスなどを提供している。これらのコアビジネスグループと並行して、Lenovoでは、将来に向けて新たに急成長する機会に投資してきました。そのグループとは、データ・インテリジェンス・ビジネス・グループ（DIBG）、コンバージド・ネットワーク・ビジネス・ユニット（CNBU）、商業的モノのインターネット（CIoT）グループだ。また、これらのグループと並行して、レノボ・キャピタル＆インキュベーター・グループ（LCIG）は、明日の主流技術となる可能性のある今日の最先端技術のいくつかを特定し、投資することで、インテリジェント・トランスフォーメーション戦略を強化している。
