事業内容
同社は、住宅事業、環境・ライフライン事業、高機能プラスチックス事業、メディカル事業、その他事業の5つの事業セグメントを展開しています。国内外に多くの子会社や関連会社を持ち、幅広い分野で事業を展開しています。
住宅事業では、鉄骨系・木質系ユニット住宅の製造、施工、販売を行い、分譲用土地の販売やリフォーム、不動産仲介、賃貸管理、インテリア、エクステリアの販売・施工も手がけています。また、高齢者向け介護サービスやまちづくり事業も展開しています。主要な関連会社には、セキスイハイムサプライやセキスイボードなどがあります。
環境・ライフライン事業では、塩化ビニル管やポリエチレン管、プラスチックバルブなどの製造・販売を行っています。さらに、雨水貯留材や介護機器、浴室ユニットなども手がけています。関連会社には、東日本積水工業や九州積水工業などが含まれます。
高機能プラスチックス事業では、液晶用微粒子や半導体材料、光学フィルム、工業用テープなどの製造・販売を行っています。車輌用樹脂・ラバー成型品や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)なども取り扱っています。関連会社には、積水武蔵化工や積水水口化工などがあります。
メディカル事業では、臨床検査薬や自動分析装置、採血管、医薬品原薬・中間体の製造・販売を行っています。関連会社には、積水メディカルやSekisui Diagnosticsなどがあります。
その他事業では、フィルム型リチウムイオン電池の製造・販売を行い、上記4事業に含まれない製品やサービスも提供しています。関連会社には、積水LBテックや積水バイオリファイナリーなどがあります。
経営方針
undefinedは、成長戦略として「Vision 2030」と中期経営計画「Drive 2.0」を掲げています。「Vision 2030」では、イノベーションを通じてサステナブルな社会の実現を目指し、レジデンシャル、アドバンストライフライン、イノベーティブモビリティ、ライフサイエンスの4つの事業領域を設定しています。これにより、2030年までに業容を倍増させることを目指しています。
「Drive 2.0」は、2023年度から2025年度までの中期経営計画で、持続的成長と新たな事業領域への挑戦を基本方針としています。具体的には、戦略的創造、現有事業の強化、ESG経営基盤の強化の3つの基本戦略を推進し、企業価値の向上を図ります。また、サステナビリティ貢献製品の創出と拡大を加速させることも重要な要素としています。
ESG経営を中心に据え、環境、CS品質、人材の「3つの際立ち」とガバナンスの強化を進めています。さらに、社会課題解決を加速するための3つのアプローチ(量の増加、質の向上、持続的提供)を採用し、4つの事業領域で「未来につづく安心」という価値の創出を目指しています。これにより、持続可能な社会の実現と企業の持続的成長を両立させることを目指しています。
undefinedは、これらの戦略を実現するために、投資枠6,000億円を設定し、設備投資やM&Aを通じて市場開拓や技術獲得を進めています。また、ESG強化費として550億円を設定し、環境負荷低減やデジタル変革、人材投資を推進しています。これにより、企業価値の向上と持続可能な成長を実現することを目指しています。