事業内容
三井化学グループは、子会社135社、ジョイント・オペレーション4社、関連会社及びジョイント・ベンチャー27社を含む広範なネットワークを持ち、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントは、ライフ&ヘルスケア・ソリューション、モビリティソリューション、ICTソリューション、ベーシック&グリーン・マテリアルズです。
ライフ&ヘルスケア・ソリューションセグメントでは、ビジョンケア材料、不織布、オーラルケア材料、パーソナルケア材料、農業化学品の製造・販売を行っており、三井化学クロップ&ライフソリューション㈱や三井化学ファイン㈱などがこのセグメントに関連する主な会社です。
モビリティソリューションセグメントでは、エラストマー、機能性コンパウンド、ポリプロピレン・コンパウンドの製造・販売及び自動車等の新製品開発支援業務を提供しています。㈱アークやジャパンコンポジット㈱などがこのセグメントにおける主要な関係会社です。
ICTソリューションセグメントでは、半導体・電子部品工程部材、光学材料、リチウムイオン電池材料・次世代電池材料、高機能食品包装材料の製造・販売を手掛けており、三井化学東セロ㈱や台灣東喜璐機能膜股份有限公司がこのセグメントに関連する主な会社です。
ベーシック&グリーン・マテリアルズセグメントでは、エチレン、プロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、触媒、フェノール類、高純度テレフタル酸、ペット樹脂、ポリウレタン材料、工業薬品の製造・販売を行っています。㈱プライムポリマーや日本エボリュー㈱がこのセグメントにおける主要な関係会社です。
これらのセグメントを通じて、三井化学グループは幅広い産業分野において、製品とサービスを提供し、多様なニーズに応えています。
経営方針
三井化学グループは、地球環境との調和を目指し、材料・物質の革新を通じて高品質の製品とサービスを提供することで、社会に貢献することを企業理念としています。同社は、長期経営計画「VISION 2030」を策定し、環境と調和した循環型社会、健康・安心にくらせる快適社会、多様な価値を生み出す包摂社会の実現を目指しています。この計画の下、社会課題視点からのソリューション型ビジネスモデルの構築、サーキュラーエコノミー型ビジネスモデルの推進、デジタルトランスフォーメーション(DX)の全社展開を基本戦略として掲げています。
また、同社は、マテリアリティ(重要課題)に紐づくKPIを非財務指標として定め、事業・機能部門の相互連携を強化し、VISION 2030の実行力の強化に取り組んでいます。具体的な財務KPIとしては、2030年にコア営業利益2,500億円、親会社の所有者に帰属する当期利益1,400億円、ROIC 8.0%以上、Net D/E 0.8以下、ROE 10%以上を目標としています。
重点課題としては、財務目標の達成、成長領域における事業領域の拡大・深耕、ベーシック&グリーン・マテリアルズにおける事業再構築及びダウンフロー強化、ソリューション型ビジネスモデルの構築などが挙げられます。非財務目標としては、グループ全体の安全文化の醸成、サプライチェーン全体を俯瞰した品質マネジメント体制構築、Blue Value®及びRose Value®製品・サービスの創出・拡大、2050年カーボンニュートラルの実現などがあります。
三井化学グループは、これらの戦略と目標を通じて、化学の力で社会課題を解決し、持続的に成長し続ける企業グループを目指しています。