事業内容
三菱瓦斯化学株式会社とそのグループ企業(110の子会社と37の関連会社を含む)は、幅広い事業セグメントを展開しています。これらの事業は、基礎化学品、機能化学品、およびその他の事業に大別されます。
基礎化学品事業部門では、メタノールやメタノール・アンモニア系化学品、ライフサイエンス製品、汎用および特殊芳香族化学品、発泡プラスチック、電力などの製造・販売を行っています。このセグメントには、㈱日本ファインケムや㈱JSP、MGCターミナル㈱などの関係会社が含まれます。
機能化学品事業部門では、無機化学品、プラスチックレンズモノマー、エンジニアリングプラスチックス、電子材料、脱酸素剤などの製造・販売を手掛けています。この部門には、泰興菱蘇機能新材料有限公司やSAMYOUNG PURE CHEMICALS CO., LTD.、MGC PURE CHEMICALS AMERICA, INC.などが関係会社として挙げられます。
その他の事業としては、上記のセグメントに含まれない不動産事業などがあります。これらの事業活動を通じて、同社は多岐にわたる産業分野において、幅広い製品とサービスを提供しています。同社グループは、これらの事業を通じて、グローバルな市場での競争力を高め、持続可能な成長を目指しています。
経営方針
三菱瓦斯化学は、中期経営計画「Grow UP 2023」を推進しています。この計画の下で、同社は「環境変化に強い収益構造への転換」と「社会的価値と経済的価値の両立」を目標に掲げています。これらの目標を達成するために、事業ポートフォリオの改革、競争優位事業の強化、新規事業の創出と育成の加速、不採算事業の見直し・再構築など、具体的な施策を進めています。
特に、差異化事業として、メタキシレンジアミン(MXDA)、MXナイロン、芳香族アルデヒド、ポリアセタール(POM)などの化学品・素材製品や、エレクトロニクスケミカルズ、BT系材料、光学樹脂ポリマー、超高屈折レンズモノマーなどの機能製品に注力しています。これらの製品群に対する積極的な投資を通じて、収益力の強化を図っています。
また、社会的価値と経済的価値の両立に向けた取り組みとして、大気保全、エネルギー・気候変動問題解決、働きがいのある企業風土の醸成などに関するKPIを設定し、これらの目標達成に努めています。具体的には、MXナイロン・メタノールでのISCC PLUS認証の取得、網走バイオマス発電への出資、CO2を原料としたメタノールやポリカーボネートの製造検討、人材育成とイノベーション創出の拠点「MGCコモンズ」の建設着工など、環境保全と価値創造を両立させる活動を展開しています。
これらの施策を通じて、三菱瓦斯化学は、環境変化に強い収益構造への転換を図り、社会的価値と経済的価値の両立を目指しています。同社は、これらの取り組みを基に、持続可能な成長を追求し、グローバルな市場での競争力を高めていく方針です。