事業内容
日本ピグメントは、樹脂コンパウンドや樹脂用(プラスチック用)、塗料用、繊維用などの各種着色剤の製造販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、子会社7社及び関連会社2社を含む広範なネットワークを有しており、その事業活動は主に3つの地域セグメントに分けられます。
日本国内においては、樹脂コンパウンド、樹脂用着色剤、加工カラー、ピグメントカラーの事業を行っています。これらの製品は、同社自身による製造販売のほか、名古屋ピグメント株式会社、東京ピグメント株式会社、大阪ピグメント株式会社に製造を委託しています。
東南アジア地域では、樹脂コンパウンドと樹脂用着色剤の事業に特化しており、Nippon Pigment(M)Sdn.Bhd.やP.T.Nippisun Indonesiaといった子会社を通じて製造販売を行っています。
その他の地域においても、樹脂コンパウンド、樹脂用着色剤、加工カラーの事業を展開しており、天津碧美特工程塑料有限公司やNPK Co.,Ltd.、上海新素材特種聚合物有限公司などの子会社及び関連会社を通じて製造販売しています。
これらの事業活動を通じて、日本ピグメントは多岐にわたる産業に対して高品質な製品を提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
日本ピグメントは、色彩関連製品の提供を通じて、人と自然環境の融合を目指す企業です。同社は、2021年から2025年にかけての中期経営計画「Change & Evolution 2025」を推進しており、創業100周年を迎える2025年に向けて事業構造の変革と進化を図り、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。この計画では、新たな事業機会の創出、持続可能な社会への貢献、経営基盤の強化を3つの基本方針として掲げています。
具体的には、新たな事業基盤の構築に向けた取り組みを強化し、海外事業比率の引き上げや適時・適切な投資の実行を目指します。また、「環境リスク低減」の取り組みを強化し、持続可能な社会への貢献を目指します。さらに、連結営業キャッシュ・フロー、EBITDAの拡大を実現し、ESGを意識したコーポレート・ガバナンスの拡充や「働きがい」ある職場の実現、人材活用基盤の整備にも取り組んでいます。
日本ピグメントは、これらの戦略を通じて、技術力を活かした社会的課題の解決に取り組み、企業としての成長と飛躍を実現することを目指しています。中期経営計画「Change & Evolution 2025」の目標として、資本効率の向上を目指し、2025年度のROE6%以上を掲げており、着実な取り組みを進めています。