事業内容
大日精化工業株式会社とそのグループ企業は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらは主に「カラー&ファンクショナルプロダクト」、「ポリマー&コーティングマテリアル」、「グラフィック&プリンティングマテリアル」の三つのセグメントに分類されます。
「カラー&ファンクショナルプロダクト」セグメントでは、顔料や繊維用着色剤、プラスチック用着色剤、コンパウンド、顔料分散体、機能性材料の製造と販売を行っています。このセグメントにおいては、大日精化工業をはじめ、DAICOLOR ITALY S.R.L.、ハイテックケミ株式会社、DAINICHI COLOR (THAILAND), LTD.が主要な製造・販売拠点となっています。
次に、「ポリマー&コーティングマテリアル」セグメントでは、UV・EBコート剤、ウレタン樹脂、天然物由来高分子の製造と販売を手掛けています。この分野では、浮間合成株式会社や大日精化(上海)化工有限公司が中心となって活動しています。
最後に、「グラフィック&プリンティングマテリアル」セグメントでは、グラビアインキやオフセットインキの製造と販売を行っており、P.T.HI-TECH INK INDONESIAがこのセグメントの主要な製造・販売拠点です。
これらのセグメントを通じて、大日精化工業グループは化学品の製造と販売において幅広い製品ラインナップを提供しており、各セグメント間での製品や原材料の取引も活発に行われています。
経営方針
大日精化工業株式会社は、創業者の理念「必達」を核に、企業理念と行動指針を新たに定め、社会に貢献し続ける企業を目指しています。同社は、人に興味を持ち、新しいことへの挑戦、未来への貢献を重視する姿勢を強調しています。これらの理念の下、技術革新や商品開発に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献しています。
中期経営計画では、技術主導による競争優位性の確保、ESGを重視した経営による企業価値向上、海外事業拡大に向けた事業基盤の強化を三つの柱として掲げています。特に、技術開発においては、有機無機合成・顔料処理技術、分散加工技術、樹脂合成技術の3つのコア技術を深化させ、新規発展分野としてIT・エレクトロニクス機能性材料、ライフサイエンス・パーソナルケアを、継続発展分野としてモビリティ、パッケージングを中心に開発を進めています。
また、ESGへの取り組みを経営の重要課題と捉え、環境保全、社会貢献、企業統治の向上に努めています。これには、ESG貢献製品の開発・拡販、気候変動への取り組み、資源循環促進、生物多様性への取り組み、社会貢献の促進、コーポレート・ガバナンスの強化が含まれます。
海外事業の拡大においては、「地産地消」の推進と海外拠点の拡充、新規ビジネスの創出に注力しています。これにより、海外売上高比率の向上を目指しています。
大日精化工業は、これらの施策を通じて、持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を目指しています。同時に、デジタル技術の活用による生産性の向上や経営基盤の強化にも取り組んでいます。