事業内容
エア・ウォーターは、多岐にわたる事業セグメントを展開している企業です。具体的には、デジタル&インダストリー、エネルギーソリューション、ヘルス&セーフティー、アグリ&フーズ、その他の事業を手がけています。
デジタル&インダストリー部門では、酸素や窒素、アルゴンなどの産業ガスの製造・販売や、高圧ガス関連機器の製作、機能材料や電子材料の製造・販売を行っています。このセグメントには、エア・ウォーター北海道株式会社やエア・ウォーター東日本株式会社などが含まれます。
エネルギーソリューション部門では、LPガスや灯油の販売、炭酸ガスや水素ガスの製造・販売を主な事業としています。このセグメントには、エア・ウォーター北海道株式会社やエア・ウォーター炭酸株式会社などが含まれます。
ヘルス&セーフティー部門では、医療用ガスや衛生材料の製造・販売、病院設備工事、在宅医療、エアゾール製品のOEM受託などを行っています。このセグメントには、エア・ウォーター防災株式会社や川本産業株式会社などが含まれます。
アグリ&フーズ部門では、青果物の卸売・加工や冷凍食品・食肉加工品の製造・販売、清涼飲料水の製造受託などを手がけています。このセグメントには、ゴールドパック株式会社や株式会社九州屋などが含まれます。
その他の事業としては、業務用塩の製造・販売、物流サービス、北米での産業ガス関連機器・エンジニアリング事業、高出力UPS事業、木質バイオマス発電事業などがあります。このセグメントには、エア・ウォーター小名浜バイオマス電力株式会社や株式会社日本海水などが含まれます。
エア・ウォーターは、これらの事業を通じて、幅広い分野でのニーズに応える製品やサービスを提供しています。
経営方針
エア・ウォーターは、2030年を目指す中期経営計画「terrAWell 30 1st stage」を策定し、地球環境とウェルネスを重点領域としています。同社は、地球の恵みを社会の望みに変えることをパーパスとし、環境価値の創出と社会課題解決に貢献する製品・サービスの提供を目指しています。具体的には、脱炭素社会、資源循環型社会、人と自然の共存社会の実現に向けた取り組みを進め、2030年度までにGHG排出量30%削減、2050年にはカーボンニュートラルの実現を目標としています。
また、同社は新規事業や海外展開への投資を積極的に行いながら、国内の既存事業を中心とした収益構造の強化を図ります。これにより、成長と投資の好循環を生み出し、経済価値と社会価値の両面から企業価値を高めることを目指しています。さらに、多様な事業、人材、技術と地域密着の事業基盤を活かしたシナジー創出により、グループ経営資源の最適化を進めています。
エア・ウォーターは、海外事業の拡大にも注力しており、特にインドと北米を重点地域としています。産業ガス事業の海外展開や、優れた機器・エンジニアリング技術を活用した事業拡大を加速しています。また、環境変化に柔軟に対応し、持続的な成長を実現するために、人的資本や知的財産、ブランド力などの無形資本への投資も戦略的に実施しています。
これらの戦略を通じて、エア・ウォーターは、経済的な成功と社会的責任の両立を目指し、持続可能な成長を追求しています。