事業内容
イビデン株式会社は、電子、セラミック、建設、建材、樹脂、食品など幅広い分野で事業を展開しています。同社グループは、34の子会社と2つの関連会社を有し、製造・販売活動のほか、設備工事、保守、サービスなども手がけています。また、グループ製品や原材料の運送業務も行っています。
電子事業では、プリント配線板やパッケージ基板を主要製品としており、イビデン樹脂株式会社やイビデン産業株式会社、さらにはアメリカ、シンガポール、オランダ、台湾、フィリピン、中国、韓国、マレーシアにおける各国の子会社を通じて事業を展開しています。
セラミック事業では、環境関連セラミック製品、特殊炭素製品、ファインセラミックス製品、セラミックファイバーなどを提供しています。このセグメントにおいても、イビデン株式会社をはじめ、イビデングラファイト株式会社、イビデンケミカル株式会社、米国、メキシコ、オランダ、ハンガリー、イタリア、韓国、中国における子会社が事業を担っています。
その他の事業としては、設備の設計・施工、住宅設備機器、メラミン化粧板、土木工事の設計・施工、合成樹脂の加工業、農畜水産物の加工業、情報サービス業、自動車運送業、石油製品の販売、事務代行業、請負業など多岐にわたります。また、欧州、米国、アジアでの投資・金融活動や土地所有・管理も行っており、イビデンエンジニアリング株式会社、イビケン株式会社、イビデングリーンテック株式会社などがこれらの事業を支えています。
イビデン株式会社グループは、これら多様な事業を通じて、グローバルな展開を進めています。
経営方針
イビデン株式会社は、その新たな中期経営計画「Moving on to our New Stage 115 Plan」を通じて、持続可能な成長を目指しています。この計画では、事業環境の変化に対応し、5つの活動の柱を中心に全社一丸となって取り組むことを掲げています。
第一の柱は「事業の競争力強化」であり、革新に挑戦するマインドの継続、高い商品力と確かなビジネスモデルの実践、グローバル経営の強化を重点項目としています。第二の柱「新規製品の事業化」では、市場変化や顧客ニーズに基づく新製品の事業化、グループ連結での成長を目指しています。
「モノづくりの改革」を第三の柱とし、ナレッジワーカーの育成、One Factory構想の実現、技能の継承と外部知見の活用を推進します。第四の柱「企業文化の改革」では、人的資本経営の実践、自立型人財の育成、柔軟な組織編成を通じた変化への対応を目指します。
最後に、「ESG経営の推進」を第五の柱とし、エネルギーマネジメントや環境経営によるCO2排出削減、SDGsの事業への紐づけ、高度化する外部要求への対応を通じたガバナンス体制の構築を進めています。
これらの取り組みを通じ、イビデン株式会社は、不確実性の高い時代を乗り越え、中期経営計画の目標達成とともに、その先の永続的・安定的な成長を目指しています。