デンカ【4061】 プライム(内国株式)

電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの製造・販売、プラントエンジニアリング事業、卸売業を展開。

デンカ【4061】 プライム(内国株式)

電子・先端プロダクツ、ライフイノベーション、エラストマー・インフラソリューション、ポリマーソリューションの製造・販売、プラントエンジニアリング事業、卸売業を展開。

事業内容

デンカ株式会社およびそのグループ企業(デンカ株式会社、子会社68社、関連会社28社)は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントは、「電子・先端プロダクツ」、「ライフイノベーション」、「エラストマー・インフラソリューション」、「ポリマーソリューション」であり、これらの製造・販売を中心に、関連するサービス業務も手がけています。

「電子・先端プロダクツ」セグメントでは、溶融シリカ、球状アルミナ、電子回路基板、ファインセラミックスなどの製品を製造・販売しています。デンカ株式会社は国内外で製造・販売を行い、シンガポールや中国、ベトナムにおいても子会社を通じて事業を展開しています。

「ライフイノベーション」セグメントでは、ワクチンやがん治療ウイルス製剤、診断薬などの生命科学関連製品を提供しています。デンカ株式会社は国内で製造・販売を行い、ドイツの子会社やシンガポールでの研究開発を通じて、バイオ医薬品の研究開発やサービス提供を行っています。

「エラストマー・インフラソリューション」セグメントでは、クロロプレンゴムや肥料、カーバイドなどの製品を製造・販売しています。デンカ株式会社は国内での製造・販売に加え、米国や中国、マレーシアにおいても子会社を通じて事業を展開しています。

「ポリマーソリューション」セグメントでは、スチレンモノマー、ABS樹脂、SBC樹脂などの化学製品を製造・販売しています。デンカ株式会社は国内での製造・販売に加え、シンガポールにおいても子会社を通じてスチレン系樹脂や合成繊維の製造・販売を行っています。

さらに、「その他」のセグメントでは、プラントエンジニアリング事業や卸売業なども手がけており、デンカエンジニアリング株式会社がプラントエンジニアリング事業を、YKアクロス株式会社が製品の卸売を行っています。これらの事業を通じて、デンカ株式会社グループは幅広い分野で事業を展開しています。

経営方針

デンカ株式会社は、中期経営計画「Mission 2030」を推進しており、この計画の下で、スペシャリティ化を進め、メガトレンドに対応し、サステナビリティを重視した事業展開を目指しています。具体的には、「環境・エネルギー」と「ヘルスケア」を重点領域としており、これらの分野での営業利益は、計画開始前の2017年度に比べてほぼ倍増しています。

「環境・エネルギー」分野では、窒化ケイ素設備の追加増産投資を行い、自動車の電動化進展に伴う需要増に対応しています。一方、「ヘルスケア」分野では、がん治療用ウイルス製剤の事業基盤強化と供給力増強のため、戦略投資を実施しています。

また、セメント販売事業からの撤退や、セメント生産終了を決定するなど、ポートフォリオ改革も断行しています。これらの取り組みは、同社が「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる」ことを目指す新たなビジョン「Mission 2030」のもと、スペシャリティ事業の強化、メガトレンドへの対応、サステナビリティの追求を目的としています。

財務戦略としては、ROEとROICの改善を目指し、営業キャッシュフローと負債を活用して、8年間で7,400億円のキャッシュを生み出し、そのうち5,700億円を投資に、1,700億円を株主還元に配分する計画です。これにより、総還元性向50%水準の維持を目指しています。

デンカ株式会社は、これらの成長戦略と財務戦略を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。