事業内容
東亞合成は、基幹化学品事業、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能材料事業、樹脂加工製品事業、その他の事業という幅広いセグメントを展開しています。基幹化学品事業では、カセイソーダやカセイカリ、次亜塩素酸ソーダなどの電解製品、硫酸、工業用ガス、アクリル酸、アクリル酸エステルなどのアクリルモノマーの製造販売を行っており、東亞テクノガス㈱やトウアゴウセイ・シンガポール・ピーティーイー・リミテッドなどが関連会社として位置づけられています。
ポリマー・オリゴマー事業では、アクリルポリマー、高分子凝集剤、光硬化型樹脂などのアクリルオリゴマーの製造販売を手掛け、MTアクアポリマー㈱や東昌化学股份有限公司などが主要な関係会社です。
接着材料事業では、瞬間接着剤や機能性接着剤の製造販売を行っており、アロン包装㈱やトウアゴウセイ・アメリカ・インク、エルマーズ・アンド・トウアゴウセイ・カンパニーなどがこのセグメントに含まれます。
高機能材料事業は、高純度無機化学品や無機機能材料の製造販売を展開しており、子会社1社と他関連会社1社が関与しています。
樹脂加工製品事業では、管工機材製品、建材・土木製品、ライフサポート製品、エラストマーコンパウンドの製造販売を行い、アロン化成㈱やアロンカセイ・タイランド・カンパニー・リミテッドなどがこのセグメントに属しています。
その他の事業としては、輸送事業や商社事業があり、東亞物流㈱や東亞興業㈱、㈱TGコーポレーション、東亞ビジネスアソシエ㈱などが関連会社として挙げられています。これらの事業を通じて、東亞合成は多岐にわたる化学製品の製造販売を行っており、幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
東亞合成は、化学業界において多岐にわたる事業を展開している企業です。その成長戦略として、2023年から2025年にかけての中期経営計画「Leap Forward to the Next 2025」を策定し、推進しています。この計画では、研究開発と設備投資に重点を置き、特異な研究開発力の強化と生産基盤の強化を目指しています。これにより、ユニークで付加価値の高い事業の拡大を図り、変化する事業環境にも強い事業基盤を築くことを目標としています。
具体的な施策としては、新製品・新技術の開発力強化、海外売上高の拡大、持続可能な社会の実現への貢献が挙げられます。これらを通じて、モビリティ、電子材料、メディカルケアなどの分野で競争力のある製品や技術を生み出し、新事業の実績化を目指します。また、海外市場での生産・販売活動の展開や、高付加価値製品のシェア拡大にも注力します。
さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や、先見性を持った人材の確保・育成、サステナブル経営の推進など、経営の質の向上にも力を入れています。これらの施策を通じて、2025年の中期経営計画では、連結売上高1,830億円、連結営業利益200億円(売上高営業利益率11.0%)、EBITDA320億円などの数値目標を掲げています。
東亞合成は、これらの成長戦略を基に、持続可能な成長を目指し、化学の力で新しい幸せを届けることを企業理念としています。