事業内容
セントラル硝子は、ガラス事業と化成品事業の2つの主要なセグメントを持つ企業です。ガラス事業では、建築用ガラス、自動車用ガラス、ガラス繊維を製造・販売しています。建築用ガラスはセントラル硝子が製造し、セントラル硝子販売株式会社を通じて販売されています。自動車用ガラスは、同社が製造し、セントラル・サンゴバン株式会社を通じて販売されています。ガラス繊維はセントラルグラスファイバー株式会社が製造・販売しています。
化成品事業では、素材化学品、医療化学品、電子材料、エネルギー材料、肥料を扱っています。素材化学品と医療化学品はセントラル硝子が製造・販売し、電子材料はセントラル硝子、基佳電子材料股份有限公司、韓国セントラル硝子株式会社が販売しています。エネルギー材料は、セントラル硝子、セントラルガラスチェコs.r.o.、浙江中硝康鵬化学有限公司、ジェイセル株式会社が製造し、セントラル硝子、セントラルガラスチェコs.r.o.、セントラルガラスインターナショナル,Inc.、上海中硝商貿有限公司、韓国セントラル硝子株式会社が販売しています。肥料はセントラル化成株式会社が製造・販売しています。
これらの事業を通じて、セントラル硝子は幅広い製品を提供し、建築、自動車、医療、電子、エネルギーなど多岐にわたる産業に貢献しています。同社は、製造から販売まで一貫したサービスを提供することで、高品質な製品を市場に供給し続けています。
経営方針
セントラル硝子は、ガラス事業と化成品事業を中心に展開する企業であり、その成長戦略は、独創的な技術を活用して新たな成長を目指すことに焦点を当てています。2022年5月11日に策定された2022年度から2024年度までの中期計画では、事業基盤の強化と高機能、高付加価値製品分野の拡充を目指しています。具体的には、伸ばすべき事業への経営資源の集中投入、化成品事業における投資成果の回収と将来投資の継続、ガラス事業の構造改革と収益事業への再生、およびその他の事業の収益力向上とフリーキャッシュフローの最大化を図っています。
また、同社は研究開発の強化を継続し、全従業員が品質意識を高めることで、ステークホルダーへの安心と信頼を提供することを目指しています。健全な財務基盤の維持、株主還元、投資、財務規律のバランスが取れたキャッシュフローの配分、地球環境への貢献を通じて、温室効果ガス排出量の削減と環境負荷低減に貢献する製品や技術の提供にも注力しています。
中期計画の最終年度である2024年度の経営目標としては、営業利益140億円、営業利益率8%、ROE(自己資本利益率)12%、株主総還元性向30%以上、株主資本配当率(DOE)3.6%を掲げています。これらの目標達成に向けて、セントラル硝子は事業構造の改善とグループ企業力の強化に努めています。