事業内容
片倉コープアグリ株式会社とそのグループ企業は、複数の事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、肥料事業、化学品事業、不動産事業、およびその他の事業が含まれます。
肥料事業では、片倉コープアグリ自身と大日本産肥株式会社、株式会社アグリドック、宮古カルサイン株式会社の各連結子会社が製造・販売を手掛けています。また、全国農業協同組合連合会や丸紅株式会社から原材料を購入し、これらの組織に製品を販売しています。
化学品事業においては、片倉コープアグリ、コープ商事物流株式会社(連結子会社)、および防城天睦化工有限公司(関連会社)が製造・販売活動を行っています。
不動産事業は、片倉コープアグリとコープ商事物流株式会社(連結子会社)が中心となり、不動産の賃貸業務を展開しています。
その他の事業としては、片倉コープアグリと株式会社カタクラフーズ(連結子会社)が製造・販売を担当しています。さらに、コープ商事物流株式会社、コープエンジニアリング株式会社、コープ朝日興産株式会社(いずれも連結子会社)が運送、設備の建設・補修工事などを手がけています。
これらの事業セグメントを通じて、片倉コープアグリグループは多岐にわたるサービスと製品を提供し、農業から化学品、不動産、そして物流・エンジニアリングサービスに至るまで、幅広い分野で事業を展開しています。
経営方針
片倉コープアグリは、社会への貢献を基本理念とし、企業価値の向上と持続的成長を目指しています。同社は、2021年度から2023年度を対象とした中期経営計画を策定し、日本を代表する農業ソリューションカンパニーおよび世界に向けた機能性素材を創出する肥料・化学品メーカーへの成長を目指しています。この計画では、2023年度に親会社株主に帰属する当期純利益1,100百万円の達成を目標としていますが、肥料事業の原料相場の変動により、最終年度の数値目標達成は困難であると判断しています。
肥料事業では、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に貢献することを目指し、ペースト二段施肥機の実証展示や資源循環の取り組み、バイオスティミュラント資材の普及、機能性肥料の開発などに取り組んでいます。また、化学品事業では、品質保証部の新設を通じて製品品質やサービスの向上を図り、グローバル展開を進めています。不動産事業では、賃貸物件による安定収益の確保と新たな賃貸事業の展開を計画しています。
資本政策においては、資本効率の向上と財務健全性のバランスを確保し、連結当期純利益の増大と株主資本当期純利益率(ROE)の向上を目指しています。また、株主に対する利益還元として、業績に見合った配当を基本とし、配当性向50%を目標としています。
片倉コープアグリは、これらの戦略を通じて、農業から化学品、不動産まで幅広い分野での事業基盤と収益基盤の構築を進め、社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。