事業内容
テイカグループは、化学工業製品の製造と販売、圧電材料の製造と販売、および化学工業薬品の輸送と保管を主な事業としています。グループはテイカとその連結子会社8社で構成されています。
事業は大きく分けて「機能性材料事業」「電子材料・化成品事業」「その他」の3つのセグメントに分類されます。
機能性材料事業では、酸化チタン、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、表面処理製品などの製造と販売を行っています。これらの製品はテイカが製造し、テイカ商事株式会社が販売を担当しています。また、原材料の一部は子会社ジャパンセリサイト株式会社から購入しています。
電子材料・化成品事業では、圧電材料、導電性高分子薬剤、界面活性剤、硫酸、無公害防錆顔料などの製造と販売、化学工業薬品の輸送と保管を行っています。テイカが製造し、テイカ商事株式会社およびTFT株式会社が販売を担当しています。海外では、TAYCA(Thailand)Co., Ltd.とTAYCA(VIETNAM)CO., LTD.が界面活性剤の製造と販売を、TRS Technologies, Inc.が圧電単結晶製品の製造と販売を行っています。
その他の事業としては、テイカ倉庫株式会社が製品の輸送と保管を、その子会社テイカM&M株式会社が工場設備のエンジニアリングと荷役請負業務を行っています。
これらの事業を通じて、テイカグループは化学工業分野で幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
テイカグループは、化学工業分野において、長期的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、新たな長期経営ビジョン「MOVING-10」と、それを実現するための4年間の中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」を策定しました。この計画では、収益性の向上とポートフォリオのシフトに重点を置き、特に機能性化学品事業と電子材料分野での成長を目指しています。
同社は、化粧品原料や医療用圧電市場において、業界のトップメーカーを目指し、環境に優しい製品やグローバルニッチトップ製品の創出に注力しています。また、汎用製品の市場環境変化に応じた事業構造の変革や、グループシナジーの高め方にも取り組んでいます。
経営指標としては、2029年度に営業利益率15%以上、ROE12%以上を目指しています。さらに、ESGやSDGsへの取り組みを通じて、持続可能な社会価値の創出と高収益の実現を目指しています。
新中期経営計画「MOVING-10 STAGE1」では、新型コロナウイルス感染症の影響からの回復と、更なる飛躍を目指しています。機能性化学品および電子材料事業の拡大、環境エネルギー分野の育成、新素材の創出、業務効率化の推進、人財育成の推進、SDGs経営推進による企業価値向上が活動のポイントです。
テイカグループは、これらの戦略を通じて、化学の力で感動の素を創り、世界に夢と笑顔を届けることを目指しています。