ラサ工業【4022】 プライム(内国株式)

燐酸、水処理用凝集剤、高機能薬剤、消臭・抗菌剤、掘進機、破砕機、廃棄物処理機、鋳鋼品、高純度素材、放射性吸着剤、特殊スクリーン、精密加工、触媒再生、不動産賃貸を手がける。

ラサ工業【4022】 プライム(内国株式)

燐酸、水処理用凝集剤、高機能薬剤、消臭・抗菌剤、掘進機、破砕機、廃棄物処理機、鋳鋼品、高純度素材、放射性吸着剤、特殊スクリーン、精密加工、触媒再生、不動産賃貸を手がける。

事業内容

ラサ工業は、化成品、機械、電子材料、その他の事業という4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。化成品事業では、燐酸や燐系二次塩類、水処理用凝集剤、電子工業向けの高機能高純度薬剤、消臭・抗菌剤の製造・販売を行っています。このセグメントでは、子会社ラサ晃栄株式会社がラサ工業の製品の一部を販売し、二次製品の製造・販売も手掛けています。また、理盛精密科技股份有限公司は高純度品の製造・販売を行っています。

機械事業セグメントでは、掘進機、破砕関連機械、都市ごみ・産業廃棄物処理機械の製造・販売、精密機械加工、特殊スクリーンの販売、そして子会社ラサスティール株式会社による鋳鋼品の製造を行っています。

電子材料事業では、高純度無機素材、塗布剤、放射性ヨウ素吸着剤の製造・販売を手掛けており、一部製品は理盛精密科技股份有限公司が販売しています。

その他の事業としては、石油精製用触媒の再生加工サービスや不動産の賃貸業務を展開しています。これらの多岐にわたる事業を通じて、ラサ工業は幅広い産業分野に対して製品とサービスを提供しています。

経営方針

ラサ工業は、信頼と誠実を企業理念とし、ものづくりを通じた新たな価値の創造と豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。同社は、電子産業、ファインケミカル、リサイクルの3つの分野に特化した商品展開を推進しており、これらの分野での製品群を強化し、市場ニーズに応えることで成長を目指しています。

中期経営計画2023では、「次世代への変化に対応した事業戦略の推進と将来に向けた事業基盤の更なる強化」を基本方針としています。この計画の下、同社は既存事業の強化と領域拡大、グローバル市場への対応強化、新規事業の探索と育成、財務体質の更なる強化に取り組んでいます。具体的には、5G、IoT、AI分野への対応、サプライチェーンの分散化への機敏な対応、新製品の開発と市場投入、コスト削減と資金管理の効率化などが挙げられます。

また、経営上の目標として、連結営業利益33億円、連結自己資本比率55%を最終年度目標に掲げています。これらの目標達成に向け、ラサ工業は経営課題に対して積極的に取り組んでいます。

経営環境においては、世界的な金融不安や地政学的リスクなど不透明感が強い中、同社は化成品、機械、電子材料の各事業で市場の回復や需要の堅調さを見込んでおり、これらの事業を通じて成長を図っています。さらに、研究開発においては、半導体や電子部品の需要増加に対応した素材開発、バイオマス関連機械の市場開拓、製品のリサイクルに関連した商品開発に重点を置き、脱炭素化と資源の有効利用を推進しています。

ラサ工業は、これらの戦略を通じて、持続可能な成長と社会への貢献を目指しています。