事業内容
トーモクは、自社および子会社31社、関連会社6社で構成される企業グループであり、主に段ボール、住宅、運輸倉庫の3つの事業セグメントに注力しています。
段ボール事業では、トーモクは段ボールシートや段ボールケース、印刷紙器の製造販売を行っています。また、仙台紙器工業株式会社をはじめとする子会社に対して段ボールシートを有償支給し、外注仕入れを行っています。さらに、トーシンパッケージ株式会社や大一コンテナー株式会社などの子会社を含む15社との間で、段ボールシートや段ボールケースの販売及び仕入取引を展開しています。海外では、サウスランドボックス社が米国で、トーモクベトナム社がベトナムで段ボールの製造販売を手掛けています。
住宅事業においては、スウェーデン国内の子会社トーモクヒュースABが生産した住宅部材をスウェーデンハウス株式会社に販売し、同社はこれらの部材を使用して戸建て住宅の設計、施工、監理及び販売を行っています。また、スウェーデンハウスリフォーム株式会社は住宅のリフォーム事業を、プライムトラス株式会社はギャングネイルトラスの製造などを手掛けています。
運輸倉庫事業では、トーウン株式会社や関東トーウン株式会社、トーウンロジテム株式会社、宝樹運輸株式会社を含む複数の企業が貨物運送事業や倉庫事業を展開しています。
これらの事業を通じて、トーモクグループは多岐にわたるサービスを提供し、各セグメントでの事業展開を図っています。
経営方針
トーモクは、段ボール、住宅、運輸倉庫の3つの主要事業を軸に、2025年までの中期経営計画を推進しています。この計画は、お客様の大切な商品や価値、人々の豊かな暮らしを「包む」という企業理念の下、イノベーションを通じて事業展開を進めることを目指しています。同社は、高品質な製品供給と働く人々の環境に配慮した労働環境の提供、さらには高齢者や障害者にもやさしい住宅の提供を通じて、新しい時代のニーズに応えることを目標としています。
経営指標としては、売上高営業利益率5.8%以上、ROE10%以上を設定しており、これらの目標達成に向けて、グループ一丸となって取り組んでいます。具体的な事業戦略としては、段ボール事業では生活必需品の加工食品を中心に堅調な需要を見込み、高品質・高生産性を武器に市場の需要増加に対応していきます。また、国内外での生産能力増強や海外市場への進出を積極的に行い、業容の拡大を目指します。
住宅事業では、ライフスタイルの変化に対応した商品拡充や、異なるビジネスモデルの融合を通じて、グループの企業価値の向上を図ります。運輸倉庫事業では、段ボールの運搬を活用した顧客拡充やコスト削減、さらには買収による顧客基盤の強化を進めています。
トーモクグループは、これらの戦略を基に、2025年3月期において3事業で売上高250,000百万円、営業利益率5.8%、ROE10%を目標としています。同社は、環境に配慮した事業活動を通じて社会の持続的発展に貢献し、新たな事業の構築に取り組みながら、企業価値のさらなる向上を目指しています。