事業内容
古林紙工とそのグループ企業は、印刷紙器およびプラスチック包材の製造・販売を中心に事業を展開しています。この企業集団は、古林紙工本体と連結子会社5社、非連結子会社1社、関連会社1社から成り立っています。
事業内容は大きく二つに分けられます。一つ目は印刷紙器関連で、古林紙工が直接製造・販売を行うほか、台湾古林股份有限公司や上海古林国際印務有限公司も製造・販売を手掛けています。また、複合工業株式会社や古林包装材料製造(上海)有限公司に製造を委託している点も特徴です。
二つ目はプラスチック包材関連で、こちらも古林紙工が製造・販売を行っており、ライニングコンテナー株式会社に製造を委託しています。
さらに、関連会社の金剛運送株式会社には、製品の運送業務の一部を委託しており、物流面でも連携を図っています。
これらの事業活動を通じて、古林紙工グループは同種・同系列のパッケージ製造・販売に特化したビジネスを展開しており、包装材料の分野で幅広いニーズに応えています。
経営方針
古林紙工は、包装材料の製造・販売を主軸に据えた事業を展開しており、その成長戦略は社会への奉仕を核としています。同社は、「包装を通じて社会に奉仕する」という社是のもと、顧客のニーズに応える独自の製品開発と信頼性の高い納品、適正価格の提供に努めています。また、単に利益追求に留まらず、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営を実践し、企業価値の向上と持続的成長を目指しています。
経営戦略の面では、全社一丸となって社内に経営理念を浸透させ、企業行動憲章や行動基準を定めています。これにより、使命や考え方、行動を普遍的なものとして社内に定着させることを目指しています。さらに、事業計画を明確にし、企業価値の向上に努めています。
古林紙工グループは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、個人消費の持ち直しや企業収益の増加により、緩やかな回復基調にあると報告しています。しかし、原材料価格の高騰や円安など、先行き不透明な状況に直面しています。このような状況下でも、古林紙工はデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、生産体制の改善、コーポレート・ガバナンス体制の強化、人材育成に注力しています。特に、DXへの取り組みでは、グローバルスタンダードで標準化されたERPパッケージの導入を進め、全従業員の技術者化を目指しています。
また、古林紙工は、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の徹底、ESG経営の推進、受注活動の強化、生産体制の最適化、人材の育成と多様性の促進に重点を置いています。これらの取り組みを通じて、同社は厳しい経営環境の中でも利益を確保し、持続可能な成長を目指しています。