事業内容
PCIホールディングスは、純粋持株会社として、情報サービス事業を展開する6つの連結子会社(うち3社は孫会社)で構成されています。主な業務は、ソフトウェアおよびハードウェアの開発、自社ソリューションの開発・保守、半導体のテスト・設計などです。
PCIホールディングスは、グループ全体の経営戦略の策定やコーポレート・ガバナンスの構築、経営資源の最適配分を行い、グループ各社に対する経営指導・管理を担当しています。これにより、グループ全体の効率的な運営を支えています。
同社の事業セグメントは、「エンジニアリング事業」、「プロダクト/デバイス事業」、「ICTソリューション事業」の3つに分かれています。これらのセグメントは、連結財務諸表のセグメント情報と一致しています。
エンジニアリング事業では、自動車関連や情報家電、モバイルなどの組込み制御系システムの設計・開発を行っています。また、一般企業や金融機関、官公庁向けの業務システムの設計・開発も手がけています。
プロダクト/デバイス事業では、組込制御技術やアプリケーション技術を活かしたIoTソリューションを提供しています。さらに、半導体設計・テスト受託やLSIターンキーサービスも行っています。
ICTソリューション事業では、AI活用ソリューションやIoTプラットフォーム、サービスインテグレーションを提供しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えています。
経営方針
PCIホールディングスは、成長戦略として「PCI-VISION2026」を掲げ、資本効率の改善とブランドの確立を目指しています。同社は、ROE15%以上を目標に掲げ、資本コストを意識した経営を推進しています。また、PBR2倍以上を目指し、IR活動を通じて事業内容や成長性の理解を促進しています。
同社の中期経営計画「PCI-VISION2026」では、エンジニアリング事業、プロダクト/デバイス事業、ICTソリューション事業の3つのセグメントに注力しています。これにより、収益の質向上を図り、持続的な成長を実現するための基盤作りを進めています。
PCIホールディングスは、長期ビジョン「PCI X-formation 2032(PX2032)」を通じて、ITの力で安心・安全・豊かな社会の実現を目指しています。モビリティ関連ソフトウェアやクラウドサービス、環境配慮型ハードウェアの開発に注力し、企業ブランドの確立を図っています。
同社は、競争力強化とコストマネジメントの徹底を基本戦略とし、技術力の確保と顧客リレーションの深化を進めています。DXによる効率化や調達業務の最適化を通じて、コスト削減を図り、持続的な利益創出を目指しています。
人的資本の最適化も重視しており、スキル高度化教育やリスキリング教育を推進しています。多様性・公平性を重視した組織づくりを進め、社員のエンゲージメントを高めることで、生産性向上とイノベーション創出を図っています。
サステナブルな成長を目指し、脱炭素社会の推進や多様な人材による経営を実現しています。資本効率の極大化を図り、ROEやROICの向上を目指すことで、持続可能な経営を推進しています。