事業内容
マクロミルは、マーケティングリサーチを主な事業とする企業であり、日本と韓国を中心に事業を展開しています。以前は「日本及び韓国事業」と「その他の海外事業」の2つのセグメントで構成されていましたが、MetrixLabグループの売却により、現在は「日本事業」と「韓国事業」の2つのセグメントに再編されています。
日本事業では、マクロミルは独自開発した自動インターネットリサーチシステムを活用し、オンラインリサーチやデジタルリサーチ、オフラインリサーチ、データベースサービスを提供しています。特にオンラインリサーチにおいては、日本市場でNo.1のシェアを誇ります。また、データ利活用支援事業やプラットフォーム型ソリューションの開発を強化し、総合マーケティング支援企業への変革を進めています。
韓国事業では、Macromill Embrain Co.,Ltd.を中心に、オンラインリサーチとオフラインリサーチを提供しています。韓国市場においても、自社パネル基盤を活かし、新規事業を推進しています。日本での成功事例を基に、韓国でも事業モデルの変革を追求しています。
マクロミルは、消費者パネルから得られるデータを活用し、消費者インサイトを提供することで、顧客のマーケティング課題を解決することを目指しています。データの種類には、意識データ、行動データ、属性データが含まれ、これらを組み合わせて分析することで、革新的なサービスを提供しています。今後も、データを活用したマーケティングビジネスのイノベーションを推進する方針です。
経営方針
マクロミルは、マーケティングリサーチを中心に事業を展開し、特に日本と韓国での成長を目指しています。同社は、2023年8月に2026年6月期までの中期経営計画を発表し、売上高530億円、営業利益75億円を目標に掲げています。この計画では、オンラインおよびデジタルリサーチの成長を重視し、アジア地域での事業拡大やデータコンサルティングの強化を図っています。
日本市場では、オンラインリサーチの拡大を進めるとともに、データ利活用支援やプラットフォーム型ソリューションの開発を推進しています。これにより、総合マーケティング支援企業としての地位を強化し、2026年には売上収益460億円を目指します。一方、韓国市場では、日本での成功事例を基に購買データ提供サービスを展開し、2026年には売上収益70億円を目指しています。
また、マクロミルは、業務効率化や生産性向上を通じて利益の最大化を図る方針です。リサーチプロセスの改善やシステムの刷新を進め、付加価値の高いサービスを提供することで、競争力を高めています。さらに、グローバルリサーチやライフサイエンス分野の新規事業も成長の柱として位置付け、持続的な成長を追求しています。
このような戦略により、マクロミルは、マーケティングリサーチ市場での競争優位を確立し、顧客企業の意思決定を支援することで、企業価値の向上を目指しています。