事業内容
ハビックスは、自社および連結子会社2社を含むグループで、不織布および紙の製造・加工・販売を主軸に事業を展開しています。同社の事業は大きく分けて、不織布関連事業と紙関連事業の2つのセグメントに分類されます。
不織布関連事業では、パルプ不織布と化合繊不織布の2種類を生産・販売しています。パルプ不織布は、エアレイド製法により生産され、クッキングペーパーやおしぼり、肉や魚のドリップ吸収シートなどに使用されます。一方、化合繊不織布は、サーマルボンド製法で製造され、紙おむつやペットシーツの表面材として利用されています。連結子会社のジェイソフト株式会社は、ハビックスが生産するパルプ不織布の販売を担当し、もう一つの連結子会社HAVIX TRADING(Thailand) Co., Ltd.は、タイ国内で不織布製品の販売を行っています。
紙関連事業では、フレッシュパルプを主原材料とした衛生用紙を生産・販売しており、紙おむつやペットシーツの吸収体の包合紙、おしぼり、テーブルナプキンなどに使用されています。
ハビックスグループは、これらの製品を通じて、日常生活に欠かせない多様な用途に対応する製品を提供し、消費者のニーズに応えています。
経営方針
ハビックスは、不織布および紙の製造・加工・販売を行う企業であり、その成長戦略は、社会への貢献と企業価値の向上を目指しています。同社は、「創和」を経営理念とし、「ビューティフルライフ創造企業」としての姿勢を強調しています。これは、衛生・安心・快適な製品を通じて社会に貢献し、新しい製品の創出を通じて快適な生活を提供することを目指しています。
中長期経営戦略として、ハビックスは2023年度から2030年度にかけての長期経営ビジョン2030と第1次中期経営計画2026を策定しました。この計画では、「新事業・新分野創出」「競争力強化」「経営基盤強化」「人材マネジメント」「サステナビリティ対応」の5つの経営戦略を掲げています。これらの戦略を通じて、外部環境の変化に強いビジネスモデルへの転換や収益性の改善を図り、営業利益の拡大を目指しています。
また、ハビックスは、新商品・新事業領域の積極的な推進、既存事業の拡充、もの造り基盤の再構築、経営基盤の強化、社会的貢献など、様々な取り組みを推進しています。これらの取り組みは、環境やライフスタイルの変化に対応し、市場ニーズを的確に捉えることを目的としています。特に、環境問題への積極的な取り組みや、サステナブルな社会の実現に貢献することを重視しています。
ハビックスの成長戦略は、社会への貢献と企業価値の向上を両立させることに焦点を当てており、新しい技術や製品の開発、事業の多角化、そして社会的責任の果たし方を通じて、持続可能な成長を目指しています。