事業内容
ニッポン高度紙工業およびその連結子会社1社は、特定の高機能材料の製造と販売に特化しています。主に、アルミ電解コンデンサ用セパレータと電池セパレータ等の機能材を手がけており、これらは電子機器や電池の性能を向上させるために不可欠な部品です。アルミ電解コンデンサ用セパレータは、アルミ電解コンデンサの性能を決定づける重要な役割を担っており、同社の製品は高い信頼性と性能で知られています。また、電池セパレータは、電池の安全性と効率を高めるために使用される材料であり、同社はこの分野でも高品質な製品を提供しています。ニッポン高度紙工業グループは、これらの製品を通じて、電子機器や電池の性能向上に貢献していると言えます。
経営方針
ニッポン高度紙工業は、エレクトロニクス産業に不可欠なアルミ電解コンデンサ用セパレータおよび機能材の安定供給を通じて、顧客満足度の向上とエレクトロニクス産業の発展に寄与することを目指しています。同社は、企業理念と長期目標に則り、社員一人一人の能力向上と自己革新に取り組みながら、多様化・複雑化するニーズに応え、お客様との強固な信頼関係の構築を通じて企業価値の向上を目指しています。
2022年3月期から2024年3月期にかけての3ヵ年中期事業計画では、経営数値目標として連結売上高190億円(うち機能材売上高46億円)、連結営業利益35億円以上、自己資本利益率(ROE)10%以上を設定しています。この計画の下、ニッポン高度紙工業は4つの基本戦略を推進しています。これには、成長分野における重点的取り組み、競争力の強化、人材への投資、そして社会の持続的発展に貢献するCSR経営の推進が含まれます。
具体的には、車載、通信関連、環境関連市場で成長が期待される製品の販売拡大、高付加価値セパレータの開発体制強化、デジタル技術を活用した業務プロセス改革、効率的な生産体制の構築、安定供給体制の強化、次世代人材の育成、健康経営の推進などに取り組んでいます。これらの戦略は、ニッポン高度紙工業が直面する経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を実現するためのものです。
ニッポン高度紙工業は、これらの成長戦略を通じて、エレクトロニクス業界の発展に貢献し、企業価値のさらなる向上を目指しています。