事業内容
イチケンは、建築・土木・内装仕上工事等の建設事業と不動産売買・賃貸事業等を主軸に展開している企業です。同社グループは、イチケン本体と非連結子会社であるICHIKEN VIETNAM CONSTRUCTION CO.,LTD.を含む構成で、総合建設業としての位置付けを持っています。建設事業では、幅広い建築プロジェクトに対応しており、不動産事業では、不動産の売買や賃貸を手掛けています。
また、関連当事者である㈱マルハンは、その他の関係会社として位置づけられています。イチケンの事業内容は、建設事業と不動産事業の二つのセグメントに分けられ、これらは同社の財務諸表におけるセグメント区分と一致しています。事業の系統図には、非連結子会社に関する記載は省略されており、その重要性は乏しいとされています。
このように、イチケンは建設と不動産の二つの主要な事業セグメントを通じて、幅広いサービスを提供している企業であり、その事業活動は国内外に及んでいます。
経営方針
イチケンは、建設と不動産事業を核として、長期的な成長戦略を展開しています。同社は、2030年を目標年とする「ビジョン2030」という長期経営計画を策定し、その一環として2023年から2025年をカバーする中期経営計画を実行しています。この計画では、建設事業の安定と事業領域の拡大・充実を図り、持続可能な成長を目指しています。特に、基幹の建築事業を安定させつつ、不動産・海外事業を戦略的に拡充し、新規事業の業容拡大を目指しています。
イチケンは、品質の向上と安全の徹底、クリエイティビティの発揮を通じて、快適で豊かな社会の実現を目指しています。また、社会の持続的発展に貢献する企業として、安定した成長を続けることを企業像として掲げています。これを実現するために、技術者集団として品質・安全・環境・原価・生産性の追求、財務基盤の充実と安定、働きやすい職場の追求など、多角的な施策を推進しています。
経営目標としては、2030年度に売上高1000億円、営業利益率5%程度、ROE8%以上、配当性向30%程度、自己資本比率50%以上、D/Eレシオ0.3倍程度、総資産900億円前後、期末人員数800名前後を掲げています。また、投資計画として2030年度までに総額300億円を投資し、成長投資、不動産事業、海外事業、人材開発、デジタル化への対応などに充当する予定です。
中期経営計画では、財務目標として売上高930億円、営業利益率5%程度、ROE8%以上を目指し、非財務目標としてESGマテリアリティの実行にも注力しています。これらの戦略を通じて、イチケンは持続可能な成長を目指し、社会への貢献を強化していく方針です。