事業内容
日本モーゲージサービス株式会社とその連結子会社3社(株式会社ハウスジーメン、株式会社住宅アカデメイア、一般社団法人住宅技術協議会)は、中小規模の住宅事業者の経営支援を主な事業としています。同社グループは、住宅ローンやつなぎローン、住宅瑕疵保険、地盤保証、住宅引渡後の保証サービスなどの金融サービスを提供しています。また、住宅性能評価や長期優良住宅に関する技術的審査などの住宅建築分野の審査・検査サービス、住宅事業専門のクラウドシステムなども手がけており、これらを一体のプラットフォームとしてワンストップで提供しています。
事業セグメントは、住宅金融事業、住宅瑕疵保険等事業、住宅アカデメイア事業の3つに分かれており、これらを組み合わせることで、住宅事業者に対して多彩な住宅金融サービスを提供する「ONEハウスMULTIファイナンス」モデルを推進しています。
住宅金融事業では、「MSJフラット35」や「MSJプロパーつなぎローン」などの住宅ローン商品を提供し、住宅事業者の販売支援を行っています。住宅瑕疵保険等事業では、「新築住宅かし保険」や「地盤保証」など、住宅の品質確保に関わるサービスを提供しています。住宅アカデメイア事業では、「住宅設備延長修理保証」や「住宅メンテナンス保証」など、住宅事業者のアフターサービスを支援する商品を提供しています。
これらの事業を通じて、日本モーゲージサービス株式会社グループは、住宅事業者のファイナンス・リスクマネジメント分野や経営合理化、生涯顧客化による住宅ストック事業の成長を支援しています。
経営方針
日本モーゲージサービス株式会社は、中小規模の住宅事業者を対象に、住宅ローンや住宅瑕疵保険、地盤保証などの金融サービスを提供しています。同社は、「持続的成長・企業価値向上」を目指し、「住宅産業の課題を解決する」ことを最も重要な戦略として掲げています。この戦略の下、金融サービスとITの融合を推進し、住宅産業のDX化や中古住宅流通活性化に取り組んでいます。
2024年3月期の経営戦略では、不透明な経営環境の中で、中期経営計画を一時的に取りやめ、1年間の見通しとして「生き残り戦略こそ最高の成長戦略である」という方針を策定しています。この戦略の背景には、世界経済の不安定さがあり、同社はこの混乱期をチャンスと捉え、新業態への進化を目指しています。
具体的な成長戦略としては、事業連携・提携の推進、中古住宅向け事業の推進、製造業「国内回帰」エリアへの注力の三本柱が挙げられます。これらの戦略を通じて、同社は住宅産業の課題解決に貢献し、中長期的な成長を目指しています。また、2024年3月期の業績予想として、営業収益7,100百万円、営業利益1,200百万円、経常利益1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益760百万円を見込んでいます。
日本モーゲージサービス株式会社は、住宅産業の課題解決を通じて、持続的な成長と企業価値の向上を目指しており、そのために新たな商品やソリューションの開発、健全な投資や人材育成に力を入れています。