海外売上が85%
Shutterstock
電子楽器メーカー「ローランド」の再上場を東証マザーズが承認した。
1972年に大阪市で設立、リズム・マシンの発売から開始。翌年シンセサイザー、1974年には電子ピアノへ幅を広げ、1978年にはアメリカに販売会社を設立した。
1989年に大証2部、1998年には東証2部に上場。1999年には両市場1分に指定。
しかし、2000年代の終わりから業績が悪化、2013年3月期まで4期連続の最終赤字に。2014年には経営陣による買収(MBO)が実施され、上場廃止となった。
- 売上規模は緩やかに拡大が続き、今期は9ヶ月間で463億円(前年比4.9%増)
- 営業利益は同じく54億円、前年比60%の拡大
- 鍵盤楽器とギター関連楽器で売上の54%を占める
電子ピアノは成長市場
- ピアノ市場はアコースティックが前年比0.7%増なのに対し電子は4.8%成長
- ドラム市場も電子4.0%、アコースティック▲1.2%
- 海外売上が全体の85%を占める。中国では楽器全体が8.4%の成長市場で、ローランドの売上の11%を構成する。
資本参加した米ファンド『Taiyo Pacific Partners』が91%の持分を握る。上場時に1,171万株を売り出す予定。
想定発行条件は2,810円〜3,710円なので、329億円から434億円のリターンに。上場時発行済株数は27,343,830株で、想定時価総額は768億円〜1,014億円ということになる。